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学部・研究科レポート

2020.07.06

心理学部新任教員の紹介:中村 有 准教授

 心理学部では今年度、新たに2人の教員を迎えました。今回は、新任教員の一人である中村 有(なかむら ゆう)先生の自己紹介と学生へのメッセージをご紹介します。


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 皆さん、はじめまして。2020年度より心理学部に着任した、中村有です。公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士・認定心理士という資格を持って、今まで医療現場を中心に働いてきました。

 医療現場と書きましたが、私が心理的支援をおこなってきたのは患者さんではなく、病院で働く職員でした。学校の保健室のような場所を病院内に作り、本当に様々な職種の人たちと話しました(本学の"健康相談室"のような場所です)。

 よく考えれば当たり前のことなのですが、医師も看護師もみんな人間で、私たちと同じように色々な悩みを持っています。しかも、医療現場は死と隣り合わせでとてもつらい仕事です。多くの職員はそれらの気持ちを整理できないまま日々多忙な仕事に振り回され、さらにどんな時も折れず曲がらず強靭な日本刀のような人格を求められて頑張っている人ばかりでした。私がいた相談室は、そんな愚痴を言えない人たちに、思い切り愚痴を言ってもらうための場所でした。

 そもそも、心理学を仕事にしようと思ったのは高校3年生の時でした。自分自身が医療に感じていた淋しさを他の人には感じて欲しくないと思い、臨床心理士を志しました。その思いが少し変わったのが、大学時代です。遠回りしてやっと入った大学で学ぶ中で、患者だけを支えるのではなく、医師・看護師も含めた「治す人(医師)・支える人(看護師)・治りたい人(患者)」の三すくみを何とか和らげることが大切なのだと思うように変わりました。

 きっと自分自身を助けたくて心理学を志した高校生の私は、大学以降で色々な人たちと出会ったことで、心理学への思いも使い方も将来も、ずいぶんと変わったように思います。

 私自身が今まで習ったこと、経験したことが、心理学を学ぶ先輩として、そして心理職の働き方の一例として、皆さんに役立てば幸いです。これから、どうぞよろしくお願いします。

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