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学部・研究科レポート

2020.04.04

心理学部生の皆さんへ

心理学部長 岩熊史朗

 4月を迎えましたが、残念ながら皆さんの顔を見ることはできません。そこで、皆さんにメッセージを送ることにいたしました。

 まず、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。駿河台大学心理学部は皆さんを心より歓迎いたします。
 せっかくに入学したのに、入学式もなく、大学生活も始められないということで、不安を感じている人もいるかも知れません。しかし、皆さんはすでに紛れもなく駿河台大学心理学部の学生です。これから始まる新しい生活のことを考えながら、もう少し待ってください。大学は逃げたりはしません。皆さんがキャンパスにやって来る日を心から待ち望んでいます。
 大学に入学する前のこの時間を何に使ったら良いのか悩んでいる人もいるかも知れません。私からのアドバイスとして、この時間を"自由"に使うことをお勧めします。自分で考え、自分の判断で、自分の責任において、時間の使い方を決めるということをお勧めします。もしかしたら今までは、ご両親や学校の先生が「こうしなさい」と言ってくれたかも知れません。しかし、大学生はもう大人です。自分のことは自分で決め、将来の自分のことも考え、素晴らしい時間の使い方をしてもらいたいと思います。

 4年生の中には、就職活動のことで不安を感じている人もいると思います。世の中全体が不安を感じている時なので、ついついそのムードに流されてしまうかも知れません。しかし、こういう時だからこそ、積極的に情報を集めて、今何をすべきか冷静に判断して、着実に行動してください。そして、もし不安があれば、一人で悩まずに、キャリアセンターに相談したり、ゼミの先生に相談したりしてください。きっと役立つアドバイスがもらえるはずです。

 2年生や3年生の中には、もしかしたら春休みが延びただけだと思っている人もいるかも知れません。しかし、今回の新型コロナウイルス感染症の蔓延は、社会にとって大きな危機です。社会が存続していくためには、この危機に打ち克つ必要があります。皆さんからすると、この危機の大きさが十分にイメージできないかも知れません。しかし、世界規模であること、人命に関わること、社会的・経済的なダメージが大きいことを考えると、少なくとも私がこれまでに経験した危機の中では最も深刻なものと言えるかも知れません。したがって、誰かにまかせておけば解決すると考えるのは安易過ぎるでしょう。誰もが、自分に何ができるかを考えて、自分のできることを積極的にする必要があると思います。そのためにも、社会の動きに目を向けて、この問題を自分の問題として捉えてください。このような危機も人類全体の努力で克服できると信じたいと思います。

 皆さんと飯能のキャンパスで顔を合わすことができる日を楽しみにしています。

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