お知らせ

全国高等学校長協会研究協議会で永作准教授が講演をしました

2016/11/09教員情報

 11月7日(月)にお茶の水の東京ガーデンパレスにて行われました、全国高等学校校長協会主催の研究協議会に心理学部の永作稔准教授が講師として招かれ、「あきらめることの教育的価値」と題した講演を行いました。

 47都道府県から集まった高等学校の校長先生方50余名に、「あきらめないことの大事さ」と同時に、「あきらめることの大切さ」を伝えることにも価値があることについて、進路指導やキャリア教育の観点から話をするという内容でした。

 あきらめるという言葉の語源となる「あきらむ」は万葉集の時代から用いられてきた歴史の長い言葉で、「明らむ:光をあてて見る、見通す」というところと結びつき「十分に見て,よくわかる」という意味で用いられていたと言われています。その後、明治時代に「断念する・思いきる」という意味が伴ったとされています。また、正岡子規の『病状六尺』では「あきめる」という言葉を普段私たちがよく用いる"give up"の意味ではなく、「置かれた状況で物事を受け入れ,乗り越え,その生を楽しむという積極的な姿勢」ということを示す言葉として用いられているようです(乙幡, 1999)。

 永作准教授が専門とする心理学やキャリア教育の領域でも近年、諦めることの肯定的な意味を裏付ける論考やデータが紹介されつつあります。このようなことを紹介しながら、「諦めずに目標と高く持ち現状の自分を高めていく方向性(底上げの力)」と「現実から目をそらさずにそれを直視して引き受けていく方向性(軟着陸の力)」の両面を育くむことの大切さについて議論を行いました。校長先生方からは、「さっそく今度の校長講話で生徒たちに伝えてみたい」など積極的な関心が寄せられました。

 引用文献
 乙幡英剛(1999). 『病牀六尺』における創作意識ー「あきらめる」
  の用法についてー 二松学舎大学人文論叢, 63, 60-78.

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スライド資料の抜粋1

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スライド資料の抜粋2



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