学部長メッセージ

現実社会での諸問題に対応することのできる実際的な心理学教育をめざします!

心理学部長 小俣 謙二

小俣 謙二

現在、多くの大学に心理学関連の学部・学科がありますが、駿河台大学心理学部は、次のようなことを意識しつつ、現実場面で心理学を活かして活躍できる人材の育成を目指しています。

「臨床」、「犯罪」、「子ども」に焦点を絞ったカリキュラムを用意しました

本学心理学部では、従来から現実生活での諸問題に関して心理学的な視点で理解し、それに対応していける知識や技能を身につけることを念頭においた教育を進めています。

2017年度からは、これまでの教育の実績、社会の変化、そして学生のみなさんの興味関心にかんがみ、「臨床の心理コース」「犯罪の心理コース」「子どもの心理コース」の3つのコースを用意しました。各コースは、それぞれの領域に特有の課題を中心に据えて学習を進めることができるようになっています。さらに、選択したコースの講義等だけではなく、他のコースの領域についても学習できるようにしています。そして、こうしたカリキュラムに対応できる教育指導体制を充実化させました。なお、各コースには3年次から分かれます。

臨床の心理コースには臨床心理士資格を持つ教員と精神保健福祉士資格を持つ教員が在籍しています。教員の専門分野も、病院臨床、学校臨床、非行臨床、発達臨床等々の多岐にわたっています。そのため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に亘り生じている、さまざまな心理臨床について学ぶことができます。

犯罪の心理コースには、犯罪関連領域での勤務経験や研究実績のある教員が在籍しています。また、犯罪者の心理や犯罪者の改善更生といった分野だけではなく、目撃証言、自白、捜査、犯罪予防、被害者心理などの分野も幅広くカバーする日本有数の教育体制と自負しています。

子どもの心理コースには、発達心理学だけでなく、認知心理学、パーソナリティ心理学、文化人類学などを専門とする多様な教員が在籍しています。そのため、子どもや子育てに関係することを多面的、かつ体験的に学ぶことができる体制となっています。子どもの発達に影響を与える、文化的、社会的環境、そして親子関係を始めとする様々な人間関係などについて学びつつ、子ども一人ひとりの個性に応じた子育てについて学ぶことができます。

基礎から応用まで、そして、関連領域まで幅広いカリキュラムを用意しました

本学心理学部は、3コース制によって、学生のみなさんは各自の関心に焦点を絞った学習ができるようになっています。これに加えて、カリキュラムには心理学の基礎から応用までの専門的な知識や技能を身につけられる科目が用意されています。

人間はひとりで生まれ育つわけでも、ひとりで生活を送っているわけではなく、生まれ育った家庭や地域や国の文化や価値観、そのとき置かれていた状況などに強く影響されます。こうした考え方に立ち、本学心理学部では、文化人類学や哲学・宗教学など、人間の心理や社会の理解に必要な人間学関連領域の知識を広く学ぶ機会も用意し、それも大きな特徴としています。

一方で、生育環境の影響を超える個々人の個性も確実にあります。また、文化を超えて人間に共通する特徴もあります。例えば、人間の表情は文化を超えてかなり共通しています。したがって、人間の心理を考えるにあたっては、一人ひとりの人間の行動をつぶさに観察・分析するだけではなく、その背景にある文化的・社会的要因やその基礎となっている生理学的・神経学的要因についても幅広く学習することが求められます。

心理学部では、このような考えのもと、狭い意味での心理学だけではなく、哲学、社会学、文化人類学なども広く学ぶことができるカリキュラムを用意しています。

国家資格「公認心理師」の受験要件を満たすカリキュラムを用意しました

2017年9月に、国家資格として「公認心理師」の資格が創設され、資格取得のためのカリキュラムも決定されました。そのカリキュラムでは、基礎から応用までの科目、あるいは研究法に関する科目を幅広く網羅し、外部機関での実習も含んでいます。本学のカリキュラムはそれに完全に対応しています。また、実験・観察法や統計学など、心理学の研究法を含む基礎から応用まで、心理学の幅広い領域をカバーできる教員と設備を整えています。

さらに、本学は公認心理師や臨床心理士の養成を目指す大学院が併設されています。その関係から、実習先機関も容易に選定できます。資格取得には、学生の皆さんの努力が不可欠であることはいうまでもありませんが、本学部は、このように資格取得を目指す学生の皆さんの期待にこたえられる条件を備えています。公認心理師を目指そうとする学生のみなさんを歓迎します。

なお、国家資格「公認心理師」については、別のページで詳しく説明していますので、そちらも参照してください。

将来の進路・就職を見据えたカリキュラムを用意しました

本学部は、社会の諸問題に関することから個々人の内面の動きに関することまでを、心理学的な視点で理解し、行動できる人材の育成を目指しています。また、社会調査やコミュニケーションなど、一般社会人としての仕事に活かすことのできるスキルも、心理学の学習の中で修得することが可能です。同時に、心理的な発達について学ぶことで自己理解を深めることもできます。このようにして身につけた知識や自己理解は、社会人としての自覚と自立性を支えることになります。特に、ゼミナールやアウト・キャンパス・スタディなどの授業では、社会常識やマナーの再確認、プレゼンテーション能力の向上、コミュニケーション・スキルの向上などを強く意識して授業を進めていますので、心理学の学びが具体的な社会的行動へと結びつくことになります。このような経験を積んだ人材は、社会の中で、他者と円滑な関係を築き、自分自身をしっかりと位置づけることができるはずです。

卒業後の進路には、心理学の専門知識を活かした職業があります。例えば、法務省専門職員(人間科学)、家庭裁判所調査官、カウンセラー、福祉系対人援助職などがその例として上げられます。もちろん、そのほかに一般民間会社に就職する人や公務員となる人もいます。

大学院心理学研究科との連繋

本学では、心理専門職を希望する学生のニーズに応えるために大学院の「心理学研究科」を設置しています。心理学研究科は、臨床心理学専攻と犯罪心理専攻の2専攻からなっています。公認心理師資格を取得するには、原則として大学院修士課程を修了する必要があります。大学院の臨床心理学専攻では公認心理師試験受験資格を得られるカリキュラムを用意しているので、本学心理学部を卒業後、大学院の臨床心理学専攻に進学することで公認心理師受験資格が得られることになります。また、臨床心理学専攻は、日本臨床心理士資格認定協会の第Ⅰ種指定大学院に認定されており、臨床心理士資格の取得も可能となっています。

一方、犯罪心理学専攻は、日本では数少ない犯罪心理学を中心にした大学院です。スタッフには、冤罪の根絶、犯罪者・非行少年の社会復帰支援、犯罪・非行予防対策など、現代日本における犯罪問題を扱う専門家が含まれています。そのため、犯罪心理学専攻は将来に向けて重要性が増していく領域といえます。具体的には、司法・矯正保護・警察分野での心理専門職の育成を目的としています。

心理学研究科では、「公認心理師・臨床心理士養成」と「司法や犯罪の専門家養成」を目指す大学院として教育内容をさらに充実させたいと考えています。また、学部教育においても大学院進学希望者には、大学院教育に直結するような学習環境・支援を行う環境を整えています。なお、本学出身者については、大学院への進学の際には入学検定料と入学金が免除となります。また、本学心理学部での成績が一定の条件を満たしていれば、大学院への推薦を受けることができます。

(おまたけんじ・犯罪心理学/社会心理学)

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