経済経営学部 経済経営学部からのお知らせ

経済経営学部の教員の「研究」について紹介します(第2回)

2015/06/05 教員情報

 「教育」と「研究」は大学教員にとって「車の両輪」のような欠くことができないものです。この連載では経済経営学部の教員の「研究」について紹介していきます。第2回は伊藤雅道教授です。今回は少々嗜好を変えて、伊藤教授から語りかけるような構成にしています。

現在の研究テーマ

1.ミミズの世界
 さて、質問です。自然の森では耕耘機で土を耕さないのになぜ毎年、花が咲き、葉が茂るのでしょうか?ミミズは土や落ち葉を食べながらトンネルを掘って進み、地表に糞を排出します。その年間の量はヘクタールあたり数十トン(ダンプ数台分)にも及びます。そのおかげで森の土は良い土となり美しい森林が維持されるのです。そんな大事なミミズなのに研究はまだ発展途上。私たちの国勢調査にあたる種多様性や分布調査すらちゃんと行われていないのが現状です。私は毎年日本国中を旅して回り、ミミズを採集して、分類学的な研究を行っています。

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美しい構造色を見せるシーボルトミミズ(福岡県の山中にて撮影)

2.雑木林の再生
 駿大の魅力の一つはやはりその美しいキャンパスでしょうか?キャンパスの背後には加治丘陵の一部であり、大学の所有地でもある駿大の里山が広がり、四季ごとに美しい姿を見せています。しかし、中に入ってよく見ると管理が行き届いていない人工林や、常緑低木が侵入して薄暗くなり、荒れつつある雑木林などが目立ちます。ここで雑木林と人工林の生物多様性を比較する研究を行う一方で、環境ボランティアや授業などを通じて学生たちとともに美しい雑木林を再生させる事業も展開しています。徐々に再生されつつある雑木林は年2回開催される本学の公開講座「加治丘陵の自然観察」で一般の市民の方々にもご覧いただいています。

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公開講座「加治丘陵の自然観察」の一コマ

主な研究業績

・『土壌動物学への招待〜採集からデータ解析まで』,日本土壌動物学会編,分担執筆,東海大学出版会,2007.
・『大台ケ原の自然誌〜森の中のシカをめぐる生物間相互作用』,柴田叡弌・日野輝明編著,分担執筆,東海大学出版会,2009.
・「明治神宮の陸生大型ミミズ類」,『鎮座百年記念第二次明治神宮境内総合調査報告書』,明治神宮社務所,pp. 437-440,2013.
・「皇居の大型陸生貧毛類〜皇居の生物調査第Ⅱ期の結果から」,『皇居の生物相Ⅱ.動物相』,国立科博専報, (50), pp. 29-34,2014.

社会における活動

飯能市環境審議委員 入間市環境審議委員


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