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学部・研究科レポート

2021.03.19

【法学専攻】修士論文審査から修了式まで

 今年度の修論提出者は2名です。2度の中間報告(8月、11月)を経て苦心の作品である修論について最終口頭試問が行われました。それぞれに主査(指導教授)、副査2名のもとで論文についてさまざまな質問が出されて、これに院生が答えます。それぞれに緊張した様子がうかがえます。


 刑法専攻のCHE CHENYU(シャ シンウ)さんが提出したのは「中国刑法学における正当防衛の限界論の再構築―日中両国における正当防衛論の比較検討」という論文です。主に日本の学説との比較で中国の正当防衛論の特徴と課題を明らかにしようという意欲的なものです。そのことを通じて中国での正当防衛論に新しい方向づけを模索しようという意欲的なものでありました。

刑法専攻のCHE CHENYU(シャ シンウ)さん

 商法を専攻するZHANG JIALING(チョウ カリョウ)さんは「機関投資家に関連する改革の動向の法的検討」という論文を提出しました。近年の日本での上場会社の所有構造の変化をふまえて、中・長期視点に立って機関投資家と投資先企業との対話を効果的に促す法的制度的枠組みを検討するという先端的な研究です。そのなかでソフトロー(さまざまな法分野でも大きなトピックになっており、法社会学など基礎法学においても論じられています)をめぐるさまざまな動向や見解が詳しく検討されています。

商法を専攻するZHANG JIALING(チョウ カリョウ)さん

 お二人とも中国からの留学生であり、当然ながら語学上の壁があったわけですが、熱心な学習によって立派な力作を完成されたことに審査では高い評価が与えられました。また、今年度はまるまる1年間、コロナ禍という逆境であったにもかかわらず、これをよく克服して研究計画を粘り強く遂行された努力の結晶がお二人の修士論文であったということです。こうして、修了式を迎えることができました。

修士論文審査から修了式まで

 今後のご活躍を大いに期待しております。願わくば、日本と中国との架け橋になって働かれることを期待いたします。

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