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学部・研究科レポート

2019.03.05

臨床心理学専攻の院生が埼玉児童思春期精神保健懇話会の講演会に参加しました

 平成31年2月24日(日)に埼玉医科大学 かわごえクリニックで開催された埼玉児童思春期精神保健懇話会の講演会に、臨床心理学専攻の院生たちが参加しました。

 「保健室のドアを開ける子ども達-子どものSOSに大人がどう対応するか―」というテーマの講演でした。
 さいたま市教育委員会の岡本亮子先生による、スクールソーシャルワーカーの視点から学校内、学校外の多職種連携のコツについてのお話がありました。"衣・食・住の基礎的な力をつけること"、"身心の調和的発達を図ること"という教育基本法に基き、学校は学習だけではなく、子どもの身心の健康・発達を促していく場所であることと、最近は学校内に様々な職種が配置されるようになってきているという現状についてのお話でした。支援を必要としている子どもに対して、より幅広く、そしてきめ細かに支援が行われるためですが、残念なことに、各々の職種の連携・協働がスムーズに機能しておらず今後の課題であるという現状も分かりました。
 長い間養護教諭として子どもたちの支援に関わってこられた酒井洋子先生からは、学校での子ども支援の現状や子ども達が発するSOSの捉え方について、実際の体験からとても分かりやすくお話していただきました。子どもにさりげなく、それでいて子どもの心の扉をそっと開いてしまう先生ならではの対応なども聞かせていただきました。こういった実体験の話が聞けるのはこの会ならではの企画です。

 お二人の先生は共に、子どもへの支援を行う際、学校生活の"今"だけを問題にするのではなく、子どもの今後の人生を見据えながらの支援を考えること、連携・協働の支援を行うには"誰が"中心になって行うのかを考えることの2点を強調されていました。これは子どもの臨床にかかわる専門家として、大切な視点だと感じました。

 最後はお二人の先生とフロアとの討論が行われました。SNSの問題や国際色豊かになってきている学校の現状に、大人はどのように子どもの支援を行っていけるのかといった話し合いになりました。どれもなかなか難しいテーマであり、議論が尽きませんでした。

 臨床心理学専攻の学生の中にはスクールカウンセラーを目指す者がいますので、貴重な勉強の時間となり、実りの多い一日となりました。

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