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学部・研究科レポート

2017.10.27

【心理学研究科】NPO法人埼玉児童思春期精神保健懇話会東部地区・西部地区と共催の講演会を開催しました

 10月21日(土)13:00~15:00、早川洋氏(子どもの心のケアハウス嵐山学園 精神科医)をお招きし、大学院心理学研究科がNPO法人埼玉児童思春期精神保健懇話会東部地区・西部地区と共催の講演会「アタッチメントから読み解く思春期-思春期を支えるとは-」を開催しました。NPO法人埼玉児童思春期精神保健懇話会は、児童思春期の精神保健に関わる様々な職種の専門家あるいは専門家を目指す学生達が、子ども達を支援するために職種という垣根を越えて集う会です。

 当日の会場は天気が悪かったのにもかかわらず、地域の子どもの教育、援助の携わっておられる専門家に加え、心理学専攻の大学院生や学部の学生も参加して盛会に行われました。

 講演は、近年児童精神医学、児童福祉の領域のトピックは「アタッチメント障害(虐待)」と「発達障害(自閉症スペクトラム、ADHD)」で、両者の混同がよく見られますが、両者の支援は異なっており、向き合う心構えも違うといったお話から始まりました。そして「アタッチメント(愛着形成)」「思春期」について、聴いている者に分かりやすく説明していただきました。「幼児期のアタッチメントの課題が現れてくるのが思春期である」といった視点は、専門家からのケアを必要としている思春期の子どもたちの行動やこころの理解や支援にとって大切だということが示されました。具体的なお話が随所に盛り込まれていましたので、学部の学生にも分かりやすかったようでした。また守秘義務を遵守するという前提で、嵐山学園で行っている思春期ケアの取り組みなどについても、お話していただきました。

 内容がとても盛りだくさんでしたが、先生のお話にぐっと引き込まれ、2時間があっという間に過ぎてしまいました。日頃から子どもたちのケアを行っている先生のお人柄や雰囲気も伝わってきて、子どもたちに接する支援する者として、「どういった人間であったらよいのか」といったことも考えさせられました。

 時間ぎりぎりまで講演が行われたため、質疑応答の時間がほとんどとれず、残念でしたが、講演後、フロアからアタッチメントについて改めて認識することができたという声が多かったのが印象的でした。

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