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学部・研究科レポート

2018.06.11

臨床心理学専攻の院生が「第28回埼玉児童思春期精神保健懇話会」の講演会に参加しました

 平成30年6月10日(日)さいたま市で開催された第28回埼玉児童思春期精神保健懇話会の講演会に、臨床心理学専攻の院生たちが参加しました。

「ネット依存って何?―ネットにはまる子ども達の今とこれから―」というテーマでした。

 前半は久里浜医療センター ネット依存治療研究部門 臨床心理士の三原聡子先生による「ネット依存の現状と治療の実際」についてでした。インターネットゲームの基本的な事から「ネット依存」の最新の研究についての幅広いレクチャーでした。また日々進化しているインターネットゲームが子どもの生活にどれほど入り込んでいるのかという状況も教えていただきました。

20180611第28回埼玉児童思春期精神保健懇話会01.JPG

 シンポジウム形式の後半は白峰クリニックの看護師の立場から岡部美奈子先生、臨床心理士の立場から金田一賢顕先生のお二人により「県内精神科外来におけるネット依存の取り組み」、江戸川区グリーンパレス教育相談室の三宅耕平先生により「ゲームオタクの臨床心理士から-今必要なゲーム知識と、臨床的応用について-」といった実際の臨床場面に沿ったお話を聞くことができました。

20180611第28回埼玉児童思春期精神保健懇話会02.JPG

 子どもの世界にインターネットゲームがどれほど浸透していて、弊害がどれほどのものなのかについては驚くべきものがありました。またインターネットゲームが多種多彩になっていくため、援助する大人の理解や知識が子どもにおいつかないことが多いということを思い知らされました。子どもと援助者の間に隔たりを感じました。しかし発表された先生方一同が、援助者としてはなぜ子どもがゲームに依存するのか、ゲームに何を求めているのか等、子どもの気持ちにそって考えることが大切であるという点を、強調されていました。やはり人に対する援助の基本は、取り扱う問題が違っていても同じだということでした。

 今回のテーマは普段ではなかなか触れる機会がない領域のものでしたので、院生たちには貴重な勉強の時間となり、実りの多い半日となりました。

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