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学部・研究科レポート
公務員試験受験体験記_vol.3
犯罪心理学専攻修士2年 2021年度修了 石原 朱子
(2020年 文教大学人間科学部卒業)
法務技官を目指したきっかけ
私は、学部生の頃に参加した施設見学で、少年非行に関する職業があることを知り、法務省の専門職員になりたいと思い、大学院に進学しました。犯罪心理学に興味があり、学部生のころに様々な施設を見学してきた中で、近所の子と変わらないように見えるのに、なぜ非行にはしってしまったのか、問題を抱えている子の支援や更生の手伝いができないかと考え、法務技官を目指しました。
試験勉強のかたわら面接練習に参加
公務員試験の勉強は1年の秋学期から講義でも扱っていたので、少しずつ始めていましたが、本格的に始めたのは春休み頃からでした。心理学は、自分の知らない人物や理論について本を読み、ノートにまとめました。他にも、大学院の入試で使用した用語集や、心理学検定で使用したテキストを用いて勉強しました。苦手な科目である判断推理や数的処理は、簡単なテキストを先生から教えていただき、まずはそれをできるように練習しました。すべての科目について、過去問集を購入し、同じような問題が出てきたときに対応できるように繰り返し解きました。面接については、キャリアセンターの面接練習に参加し、自己PRや大学時代のエピソードなどのアドバイスをいただきました。
大学は勉強する環境に最適
勉強する環境についてですが、自宅では誘惑が多く集中することができなかったので、院生室で1日勉強していました。私は「今日は○時間勉強する」という方法では、勉強ができないので、その日興味のある科目をきりの良いところまでと決めて勉強していました。興味のある科目は偏りがちですが、気分転換に苦手な問題を1問解いてみようと思えたりして、意外と全体的に勉強することができました。院生室で勉強するメリットは、誘惑されるものがなく、静かで勉強に集中できるところ、メディアセンターが近くにあることでした。わからないことがあるときにすぐにメディアセンターに行って本を読めるので、疑問がすぐに解決出来ると思います。
公務員試験期間中の心構え
公務員試験は全部で7つ受験しました。4月から6月まで、毎週のように試験がありました。受験するものにより若干試験内容が違うので、1週間前はその試験に集中した内容にしぼり、実際の試験と同じように時間を計りながら勉強をしました。私はぎりぎりで、心理学に関係ありそうな試験を申し込んだこともあり、試験内容を把握するのが大変でした。なので、本命はもちろん、練習で受けるつもりの試験についても早めに内容を把握しておくと準備しやすいと思います。
受験期間中は試験への緊張や、勉強が上手く進まないなどのストレスが溜まりやすいので、切り替えや気分転換を大事にしました。24時間勉強モードだと疲れてしまうので、「今日は院生室以外では勉強しない」「今日は自分の部屋以外では勉強しない」など、その日に合わせて勉強する場所を決めてその間だけ集中するようにしました。気分転換については、食べることが好きなので、普段あまり行かないご飯屋さんに入ってみたり、いつもより少し豪華にしてみたりなど、小さいことですが楽しみにして、勉強を頑張っていました。
4月から埼玉県の心理職として働いています。まだ始まったばかりで、わからないことしかなく、勉強の日々ですが、今まで学んできたことを活かせる職に就けたことが嬉しく、新しい生活がとても楽しみです。