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学部・研究科レポート

2021.03.25

公務員試験受験体験記_vol.2

犯罪心理学専攻修士2年 大橋 彩乃
(2019年度 宇都宮大学教育学部卒業)

法務省専門職員への想い

私は、学部生だったころは教員を目指していました。大学3年生の時に受講した「生徒指導」という講義で、非行や犯罪を減らすため尽力している法務省専門職員という職業があることを知りました。もともと、教育実習をする中で、クラスの雰囲気や勉強についていけず反抗してしまう児童や、愛着に問題を抱えていると思われる児童を見た経験などから、環境に恵まれない子どもたちを支援する仕事がしたいという想いがありました。そんな中、講義で法務省専門職員のことを知り、私のなりたい職業はこの仕事であると考え、目指すことを決意しました。

スタートのタイミングや対策方法

公務員試験の勉強は1月中旬から始めましたが、本腰を入れたのは4月からでした。2月と3月は、大学内で受講できるキャリアカレッジの「公務員講座」を受講し、1日4時間ほど講座で勉強していました。一般教養は公務員講座を中心に対策を行い、専門科目の勉強を市販の参考書を使って並行して行いました。わからないところは講座の解説を確認するとともに、友人に尋ねるなどして、きちんと解法を理解していくことを意識しました。

私は公務員試験、教員採用試験と6つの試験を併願していたので、時間の使い分けとウェイトの振り分けが大きな課題でした。そのため、1限から6限まで毎日各科目を振り分けた時間割を作成し、大学に通っている感覚で勉強できるように工夫しました。また、試験日の直前期には、勉強したい分野を1日ずつに振り分けたメモを作り、達成したら消していくという方法に変えることでスピードアップを図りました。友達とGoogleMeetを繋ぐことで互いに進度を見張りながらの勉強も行いました。

面接や集団討論については、苦手意識が強かったため、とにかくキャリアセンターが主催する面接、討論練習に積極的に参加し、数を重ねることを意識しました。また、それに加えて大学時代に通っていた別大学にお願いをし、教員採用試験用の面接、討論練習も行いました。面接練習の前や後には友人とリモートで面接練習を何度も行い、自分の課題を把握したうえで本番に臨みました。面接というものに慣れることを第1に対策しました。

受験に際して苦労したこと

1番苦労したことは、6つの試験を併願していたことです。新型コロナウィルスの影響で延期が相次ぎ、6月後半から8月前半まで毎週日曜日が試験になり、勉強の配分に苦労しました。また、試験の間に面接や集団討論も入っていたので、時間の使い分けがとても難しかったです。試験の内容は一つひとつ異なるので、自分が受験をする試験内容を早めに調べて対策を始めることをおすすめします。

また、本命であった法務省専門職員の専門試験に出題される社会、福祉の2分野は完全に未修であったため、基礎から学習しなければなりませんでした。まずは自分に合った参考書を見つけるところから始め、全く学んでいない分野を独学で学習することが大変でした。

受験に際して工夫したこと

工夫したことは、試験中のコンディションを万全に整えることです。私は小さい頃からとても冷房が苦手で、冷房が効いた部屋だとお腹を壊してしまったり、寒くて集中できないことが多くあります。なので、まずは勉強の対策の前に、自分が1番良いパフォーマンスを発揮出来る服装を考えました。

たとえば、自分なりに寒くならない服装を考え、部屋の設定温度を試験で設定されるであろう最低温度に設定して1日試験日に着ていく服装で勉強をしたり、スーパーマーケットに行って強い冷房でも寒く感じないか、お腹は冷えてしまわないかなどを詳細に分析し、試験日に最善を尽くせるようにしました。また、持ち物なども気分が上がるものを持っていったり、小腹が空いて集中力が欠けないようすぐに食べれるものを持参したり、自分が最高のパフォーマンスをできるようにすることを第1に考えて準備をしました。

今後の目標

試験に合格し、学部生の頃から目指していた法務省専門職員、法務教官になる事ができました。4月からは、少年院で家庭や環境に恵まれない子どもたちの矯正教育に携わります。今後は非行や犯罪、愛着障害や発達障害などについての勉強をさらに重ねながら、少年たちへの理解を深めることに力を入れたいと思います。そして、1日でも早く少年の更生の力になれる職員になれるよう力を尽くしていきたいと思っています。

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