研究科長メッセージ

実践的な心理学の専門家の育成を目指す

心理学研究科長 古曵 牧人

研究科長メッセージ

駿河台大学大学院心理学研究科は、臨床心理学専攻と犯罪心理学専攻の二つの専攻を持つ修士課程の研究科です。

心理学研究科は、2009年にわが国初の「法心理学専攻」と、臨床心理士養成のための「臨床心理学専攻」の2専攻制でスタートしました。

その後、刑事司法の領域では、2012年に法務省専門職員(人間科学)採用試験が行われるようになり、従来の法務教官に加え、法務技官(心理技官)及び保護観察官が、人事院による国家公務員採用試験によって採用されることとなりました。

また、臨床心理学分野では、2015年に「公認心理師法」が制定され、それまで民間資格のみであった心理職に国家資格が誕生するという大きな変化がありました。

このような変化に対応するため、心理学研究科では、2017年度に「法心理学専攻」を改編して「犯罪心理学専攻」とし、犯罪心理学の専門職の育成をより重視したカリキュラムとしました。臨床心理学専攻も、2018年度以降、臨床心理士だけではなく、公認心理師の受験資格を得られるカリキュラムとなっています。

以上のように、心理学研究科は、法心理学・犯罪心理学と臨床心理学という、創設以来の2本の大きな柱を維持しながら、一貫して、実践を通じて社会に貢献できる⼈材の育成を⽬指してきました。

実践的な心理学の専門家の育成という目的は、教育内容にも反映されています。臨床心理学専攻の最大の特徴は、「実習」が充実していることであり、学内に設置された心理カウンセリングセンターにおいて相談業務のトレーニングを受ける「内部実習」は、地域の方からの相談件数が多いことが特徴です。また、精神科・教育・福祉といった領域の学外機関で行われる「外部実習」も、その充実を図っています。実務経験豊富な教員による手厚い指導の下、修士課程の2年間で多くの臨床経験を積めるということは、臨床心理の実践的な専門家を養成する上で重要なポイントであると考えています。

犯罪心理学専攻でも、保護観察所などでの実習のほか、刑務所や少年院、少年鑑別所などの施設見学などの機会を設けています。また、実務経験豊富な教員も多いため、大学院生にとっては、家庭裁判所調査官、法務省専門職員(人間科学:矯正心理専門職、法務教官、保護観察官)、警察官といった刑事司法領域の専門職のイメージが明確になり、より実践に結び付いた学習が可能になっています。

加えて、二つの専攻を有していることによるメリットも多くあります。例えば、司法・犯罪領域に関心を持つ臨床心理学専攻の大学院生にとっては、司法・犯罪領域の実務に関連する知識を得ることや、採用試験に関するサポートが得ることが容易であるといったメリットがあります。また、法務技官(心理技官)を目指す犯罪心理学専攻の大学院生にとっては、臨床心理学の学習がしやすい環境にあります。

研究を行い、修士論文を書き上げることも考えると、修士課程の2年間は決して長い期間ではありません。心理学研究科に入学する皆さんには、明確な目的意識をもち、大学院で身に付けた心理学の知識や技能を活かして社会に貢献しようという意欲を強く持って学んでほしいと考えています。



TOP