7月23日(土)のオープンキャンパスで実施される模擬授業の中身を、少しだけお知らせします。続きはぜひ、当日の模擬授業でお聞きください!
法学部教授 長谷川裕寿
交通事故は人の人生を大きく変えてしまいます。加害者は自業自得で済まされるかもしれませんが、被害者・被害者遺族はそうはいきません。自分自身、重傷を負わされたり、大切な人を失ったりするわけですから、加害者憎しの感情が湧くのもごく自然で、厳罰を望むのも無理からぬことです。誰がどうみても「アブナイ運転」によって引き起こされた事故であれば、なおさらです。
人気のスマホゲームをしながらの「ながら運転」、他車の前方に割り込んで高速道路上で強制的に停車させる行為、わざわざ走行中の自動車の前にひょっこり自転車で飛び出し蛇行する行為。どれもアブナイ運転であることは、誰の目にも明らかです。
では、それらを「危険運転」とみなし、いわゆる自動車運転死傷行為処罰法を適用することは可能でしょうか。実のところ、この法律を適用することは、そう簡単でありません。なぜでしょうか。交通事故被害者らの処罰感情からすれば、なかなか腑に落ちないであろう不都合な現実。ここら辺の事情を、今回の模擬講義を通して、一緒に考えてみませんか。
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