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学部・研究科レポート

2021.08.05

模擬選挙(政見放送・模擬投票)が実施されました 

2021年度法学部・模擬選挙実施レポート

法学部教授 小貫幸浩

去る7月21日(水)の1年生合同プレゼミにおいて、恒例の模擬選挙(政策討論会、候補者演説、投票アンケート)が行われました。昨年度同様、コロナウイルスの影響によってオンラインでの実施となりました。討論会のテーマは「逆境の先に、あすへの選択―世界・アジアの中の日本」です。まさに私たちが今、この状況におかれているという意識を感じ取ってもらえたでしょうか。

政策討論会では、白バラ、青バラ、赤バラの三政党(モデルがあるが架空のもの)から政策担当者が登壇し、コロナ対策、東京オリ・パラ、外交、経済対策、教育・社会保障、エネルギー、憲法問題など幅広い争点につき熱い議論を闘わせました。今年は司会役を法学部の学生2人がつとめ、政策担当者(教員)の討論をうまくさばいていきました。最後にフロアーの学生たちから意味深長な質問が出されたところで、討論会の幕が閉じられました。

小選挙区での2人の候補者の演説を担当したのも2人の法学部学生です。なかなか、はつらつとして板についた話ぶりでした。

模擬選挙ポスター

候補者ポスター1画像をクリックするとPDFが開き、詳しい政策がご覧いただけます。

候補者ポスター2画像をクリックするとPDFが開き、詳しい政策がご覧いただけます。

1年生の皆さんのアンケートからは、模擬とはいえ本格的に論戦を闘わせていて迫力が感じられた、選択に悩んだ、近く予定されている衆院選挙の練習になったと思う、この次は対面で参加したい(そんなこと言わないで実際の選挙に行ってください)など多様な意見が寄せられました(もちろん、批判的な意見も。)
以下、政治学の笹岡講師から投票結果報告と分析をしていただいたものを紹介します。ここではとりあえず簡潔なコメントを紹介します。グラフ付きでより詳細で本格的な分析とコメントを読みたい人はこちらをクリック願います。

以下、笹岡講師からの簡潔なコメント

○投票率
投票率は、64.0%(1年生264人中169人)であった(7月23日19時半現在)。100人近くが棄権した理由を考えないといけないだろう。

○小選挙区
・最多得票(当選)
飯能花子が最多得票であり(84票)、野原しゅんたに8票差(4.8ポイント差)をつけての勝利だった。

20210731_05.png

・理由
それぞれを選んだ理由としては、飯能、野原ともに「教育・労働・社会保障政策について共感したから」(飯能は38.7%(53)・野原は38.5%(40))がもっとも多かった。次に多かった選択肢も飯能、野原ともに同じであった(「コロナ対応について共感したから」(飯能は25.5%(35)・野原は31.7%(33))。以上から、これらが今回の選挙で注目された争点であったことを示しているといえる。

○比例区
・得票順
最多得票は青バラの党で72票を獲得した(42.9%)。続くのが白バラの党で68票(40.5%)とわずか4票差であった。赤バラの党は伸び悩み、23票(13.7%)に終わった。

20210731_06.png

・理由
それぞれを選んだ理由としては、青バラの党に投票した人は「教育・労働・社会保障政策について共感したから」がもっとも多かった(43.1%)。他方、白バラの党に投票した理由だが、「教育・労働・社会保障政策について共感したから」と「コロナ対応について共感したから」がともに38.2%と同率で並んだ。小選挙区と同じく、これらが重要な争点であったということができよう。

○分割投票
有権者が小選挙区と比例区で異なる政党(とその候補者)に投票することを「分割投票」というが、今回の模擬選挙でそれがどれだけあったかをまとめたのが下表である。
投票先として、おおむね小選挙区の候補者と政党は一致していたが、青バラの党と白バラの党に投票した人の16%ほどは他党の候補者に投票していることが分かる。赤バラの党に投票した人のうち35%ほどが白バラの党の野原に投票しているのは、意外な結果であった。

20210731_07.png

以上、簡潔なコメント


今回のシナリオも、ポスターも学生と教員が意見を出し合って作ったものです。政策討論会の全体テーマも同様です。きれいで鮮やかなポスターが印象的です。候補者ポスターには若干のパロディも盛り込まれていますので、よく見ていただきたいと思います。なお、法学部の2年生以上の皆さんもポタロウ経由で模擬選挙の動画・音声資料を視聴(7.26から1か月間)できるようになっています。

最後に、毎年のことながらこの模擬選挙の準備に協力いただいた先生方、選挙サポーターの学生の皆さんに熱く感謝申し上げます。

集合写真

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