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学部・研究科レポート
2021.05.27
法学部新任教員のご紹介4:福島 大我 講師(歴史学)
法学部では今年度、新たに4人の教員を迎えました。新任の教員から、学生たちに向けた自己紹介とメッセージをいただきましたので、ご紹介します。4人目は、歴史学の福島 大我先生です。
はじめまして。今年度から法学部に着任した福島 大我です。「歴史学」「東洋史」「アジア社会論」や、教職課程科目の「外国史」などを担当します。
専門は中国古代史です。主に始皇帝(近年はマンガ『キングダム』で有名ですね)の秦の時代や、その後に興った漢の時代について、当時の法律文書や行政文書を読み解いて研究をしています。
私たちは、どうしても、自分の生きている環境・状況を「当たり前」のものとして考えがちです。しかし、歴史を学び、過去の社会・国家・法律や人々の在り方を知ると、現在のそれらが決して「当たり前」ではないことに気づかされます。
例えば、秦や漢の時代でも、国家の支配を「当たり前」と考えない人々がたくさんいました。そのような人々を、国家はどのように取り込もうとしたのでしょうか(暴力的に支配するだけでは長続きしませんよね)。そして、人々は、国家とどのように向き合ったのでしょうか。このようなことを材料として、国家の本質や役割などについて、現在とは別の視点から考えることができます。
みなさんが大学で学んでいく中では、さまざまな角度から「当たり前」について考えることが多くあります。そこで身につける視点や知識は、情報のあふれる現代社会を生きていく上で重要なものです。また、今後の人生をより豊かにするものでもあります。みなさんと一緒に、いろいろなことを学び、考えることを楽しみにしています。