お知らせ

2014年度「学部デー」を実施しました(9)―― 多摩少年院見学

2015/02/06学部行事

法学部専任講師 竹内健互

 今回の学部デーでは、26名の学生とともに東京都八王子市にある多摩少年院に行って参りました。当日は、法務教官の方から少年院の種別や処遇内容、多摩少年院の特色などについて詳しい説明を受けた後、30分ほど施設内を参観させていただきました。学生たちも普段の授業とは一味違って、「法」が執行される現場のリアリティや緊張感を自分の肌身で実感することができたのではないでしょうか。
 以下、参加学生のレポートから一部をご紹介したいと思います。

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 「11月25日に学部デーで多摩少年院を見学してきました。私のイメージしていた少年院とは、私たちと変わらない年頃の少年たちが、それぞれの個室に収容され、厳しい教官による指導と訓練によって更生させられるというネガティブな印象がほとんどでした。しかし、実際に法務教官の方の説明を聞くと、大人が指導するというよりも、自ら考えて行動させるという点に重点を置いた教育方針をとっているそうで、少年院に行くまでの私のイメージとのギャップに驚きました。例えば、院内で実施されるサッカー大会では、セルフジャッジルールでプレーさせることで、1人ひとりに考える力を付けさせ、ファールしないようにお互いを思いやる気持ちを養うように配慮しており、自ら考えて行動する力を育むためにとても良いアイデアだと思いました。

 また、問題を起こしたため、少年院に送られた少年たちは、必ずしもその本人だけに問題があるわけではないということを知りました。親から愛情を与えられないまま捨てられてしまった子どもや、虐待を受け続けた子どもなど、少年たちの心理の根底に疎外感があり、そのために悪いことに手を染めてしまう場合がほとんどだそうです。

 院内では、少年1人ひとりが自立するため、様々な訓練が行われています。例えば、自分の長所を見つけるための訓練では、少年たちの自己イメージの低さから短所ばかりが見つかり、長所がなかなか見つからないという悩みもあるそうです、その話を聞いて、自分の良さを見つけ、その長所を活かすことの大切さを学びました。出院した後の少年たちの就職先が気になり質問をしたところ、院内で取得した資格を活かした仕事に就く少年や、少年院の関係者として働く者もいるそうです。

 今回の少年院見学から、少年院の少年たちは、その裏にさまざまな過去を抱えた者がほとんどだという現実を突きつけられ、少年非行問題の根深さとその本質について考える良い機会となりました。」

法学部法律学科1年 新沼圭太

東京都私立大成高等学校出身

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