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講義クローズアップ '15(1)――行政法総論(大沼洋一教授)――

2015/05/30その他

 法学部の授業は「難しそう...」というイメージを持っていても、法学部でどんな授業が行われているのかとなると、「よく知らない」という人が多いのではないでしょうか。
 そこで、この連載では、一つひとつの授業に焦点を当て、実際に授業を担当されている先生にその内容を分かりやすく紹介してもらいます。少しでも「法律」に興味を持ったら、ぜひオープンキャンパスに足を運んで、法学部の模擬授業を体験してみましょう。
 初回は、「行政法総論」の授業にクローズアップします。

講義クローズアップ '15(1)――行政法総論(大沼洋一教授)――

大沼洋一教授

≪大沼洋一教授≫

 日々のニュースには、必ず国や自治体の行政が登場します。警察官が不祥事を起こした、食中毒の危険がある食品の販売を国が禁止した、有害物質の使用を規制しなかった国に損害賠償を請求したなど、数え切れない程の様々な内容の事件が起きています。行政の背後には、法があります。その法のすべてが行政法なのです。

 私たちの日常生活でも、例えば、自動車を運転するには、都道府県の公安委員会から免許をもらわなければなりません。私たちが毎日買い物をする時、消費税を払わなければなりません。アルバイトをしたのに給料を払ってくれなくて困ったら、労働基準監督署に相談すると、バイト先の会社を指導してくれるかもしれません。病気や怪我をして病院にかかったら、治療費を払いますが、実際に支払うのは、通常3割であり、残りは保険料や税金でカバーしてもらえます。そして、病院の医師や看護師は国家資格を持っている必要があります。これらの背後にあるのも、行政法なのです。

 人間の一生においても、赤ちゃんが生まれたら、役場に届け出て、戸籍や住民票を作ります。6歳になれば、小学校に通わなければいけません。国公立の学校の運営にも行政が深く関わっています。結婚すれば、役場に婚姻届けを出さなければなりません。20歳から年金の保険料を払えば、老人になった時に年金がもらえます。死んだら遺骨は知事が許可した場所にしか埋められません。この背後にあるのも行政法です。行政法は人間の一生と深く関わっています。

 この講義では、この行政法の基本的な仕組みを体系的に学習し、行政法の基礎を学ぶとともに、理解する力、考える力、応用力を身につけることを到達目標としています。



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