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講義クローズアップ '15(8)――ジェンダーと法(秋池宏美教授)――

2015/06/30その他

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≪秋池宏美教授≫

 ジェンダーとは、男女の社会的な在り方という意味です。「男らしさ」とか「女らしさ」というのもジェンダーです。

 講義を受けている学生に質問すると、女性が優遇されていると不満をのべる男子学生が多くいます。他方、女子学生では、これまで差別されたと感じたことはないという意見が多いです。このような経験的・主観的な社会観を見直してみることが、この講義の目標です。一人ひとりが、性にかかわらず、自己実現できる社会はどうあるべきかについて、共に考えたいと思っています。

 たとえば、日本国憲法では、男女の平等と差別の禁止が定められています。しかし、民法や刑法、その他の法令をみると、男女の処遇の違いを定めた条文があります。そのような規定は、「差別」なのか「区別」なのか。考えてみる意味があります。

 また、マタニティ・ハラスメントやリベンジ・ポルノなど、性差別・暴力などが社会問題になっています。そのため、性差別・性暴力を防ぐために色々な法律が定められています。この講義では、そのような法律や判例を取り上げ、男女の法的在り方について考えます。

 最後に、この世の中には、男と女しかいないと思っている人が多いでしょう。でも、トランス・ジェンダーや性同一性障害の方々の人権については考えなくてよいのでしょうか。この講義では、このような問題についても考えていきます。

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