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合格者の声を更新しました(法科大学院編)Vol.36

2012/10/11 合格者の声

 法学部4年生の小野陽子さんが中央大学専門職大学院ロースクール(法科大学院)に合格しました(未修コース)。

法科大学院合格体験記

法学部4年生 小野陽子

 私は仕事や主婦としての経験を重ねるうちに、弁護士になりたいと考えるようになり駿河台大学に入学したので、当初から法科大学院への進学という明確な目標がありました。

 仕事や主婦業をしながら法科大学院の受験勉強をするためには、時間の効率的な使い方が重要でした。自宅での勉強は早朝を中心にし、予習・復習はできるだけ講義の空いた時間を使って、大学の学生ラウンジやメディアセンターでするようにしました。数十年ぶりの学生生活は不安もありましたが、我が子と同年代の学生と一緒にスポーツ実習や講義を受けることは考えていた以上に楽しく、若者がライバルであったおかげでモチベーションを下げずに勉強を続けられたのだと感じています。

 また、駿河台大学には司法研修室という法科大学院や公務員試験・各種資格試験に向けた学生の学習支援プログラムがあり、法学部の先生たちが熱心に指導してくれます。予備校に通う余裕がない私にとっては心強く、入学直後から参加してきました。法律答案の書き方もこのプログラムで学びました。

 法科大学院の受験にとってまず重要なのは適性試験の準備です。少しでも早く始めたほうがいいと考え、2年次から適性試験対策の講義を受講しましたが、この判断は正しかったと感じています。適性試験は第4部まであるため試験場に入ってから終了するまで5時間も拘束されます。体力的にも若い人のほうが有利だと先生からも言われていたので、いかに集中力を持続するかが重要でした。また、昨年から試験が日弁連試験のみとなり平均点も上がり、今年から受験者の下位15%には法科大学院への受験が認められなくなったことは大変なプレッシャーでした。そこで、試験前の1ヵ月は他の勉強はせずに適性試験の過去問と練習問題を解くことだけに集中しました。

 適性試験の結果を待つ間は受験予定校の願書やステートメントの作成を行いましたが、学校によってステートメントの様式に差があり6月はそれだけで終わってしまいました。私は司法試験の合格者が多い上位校の合格を目標にしていたので、7月からは小論文試験対策だけに絞りました。朝はじっくり時間をかけて新聞を読み、日中は過去問を使って小論文を書きました。学校によってはボールペンか万年筆での記入を指定される場合があるので、練習答案はすべてボールペンで書くことにしました。また、寝る前には「日本の論点2012(文藝春秋)」を読み、頭の中で自分の考えをまとめるという作業を繰り返しました。

 よく食事をする以外はまる一日を勉強に当てたという人がいますが、私が机に向かえたのは、1回に試験時間と同様の90~120分程度でした。その時間で答案をひとつ作成し、その後30分程度の休憩を兼ねて読み直すという方法を1日2~3回行うので精一杯でした。それでも、1回の小論文でA4 の用紙4~5枚程度ですから、1日10枚としても1ヶ月で300枚以上は書いていた計算になります。実際に机に残っている答案の山を見ると我ながら頑張ったなと思います。書いた物は翌日に再度読み直し、矛盾する点を直し、不足する点を追加しました。たくさん書いても内容が伴わなければ意味はありませんが、1年の頃より法律答案を書いていたことが力になったように思います。

 小論文試験では「法律的な知識は問いません」という注釈があるのですが、それは、具体的な条文についての知識(判例・学説など)が問われないという意味であって、法律家を目指す人間としての思考力や表現力は必要だと思います。この文章にはどんな問題が隠されているのか、著者の意見とそれに対する反論も踏まえて自分の考えをきちんと書くことに集中しました。

 中央大学の試験が私にとっての最初の入試であり、とても緊張してしまい手が震えて答案がなかなか書けず、あっという間に90分が終わってしまったことしか覚えていません。すぐに次の大学院の試験に向けた勉強を始めていましたが、一次試験に合格をして面接へ進んだときは、絶対に落ちたくないと祈るばかりでした。ご指導いただいた先生や家族、友人に合格の報告ができたことは、とても幸せでした。

 次は司法試験合格の報告を出来るように、来年からの厳しい大学院生活に向けて気持ちを新たにして勉強を始めています。


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右が小野陽子さん
司法研修室の指導でお世話になった菊田准教授

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