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学部・研究科レポート
学生時代に得た貴重な経験や学びを社会に還元
2023年3月18日(土)、第33回学位記授与式が執り行われました。
式典では、卒業生代表として、現代文化学部の菅野宙斗さんが答辞を述べました。
以下、菅野さんの答辞をご紹介します。
令和5年3月18日第33回学位記授与式 答辞
本日は、私たち卒業生のために、このような式典を催していただき、誠にありがとうございます。
また、同窓会長新井克明様から、温かいご祝辞と、大森一宏学長から、力強い励ましのお言葉をいただきましたこと、卒業生一同、心より御礼を申し上げます。
卒業の日を迎えた今、大学生活を振り返ってみますと、様々な出来事がありました。勉学に励んだ人、部活動やサークル活動に力を入れた人、学外での活動に積極的に取り組んだ人、それぞれがかけがえのない時間を過ごし、多くの人と出会ってきたと思います。
私が大学生活において強く思い出すのは、友人と過ごした日々と就職活動に苦悶した日々です。私が学生生活を送るにあたり、友人はなくてはならない存在でした。創部して間もないソフトテニス部を同期と協力し合って一から創り上げていくときも、コロナ禍にあって学業への意欲が遠ざかりそうになったときも、目標に向かって行動しているときも、いつもそこには、相談にのってくれたり、元気づけてくれたりする友人がいました。そんな友人の存在に励まされ、ここまで歩んでいくことができたと思います。親友と呼べる友人もつくることができました。4年次の夏、私と同じ教員志望の友人と教員採用試験直前まで約一週間、泊まり込みで対策を行いました。共通の目標に向かって、衣食住をともにし、切磋琢磨したことにより、本来であれば辛く厳しい時期を、楽しく明るく乗り越えることができました。このような、人との出会いや交流は私にとって大きな財産となりました。
就職活動においては、私自身を見つめ直すとともに、様々な方々に支えられて自分があることを自覚する機会になったと思います。自分の進路に真剣に向き合うことは、常に悩みや葛藤と対峙することでもあり、時には心が折れそうになったこともありました。そんな時に、家族や恩師をはじめ、数多くの方々に支えていただきました。
本学入学前からの夢である教師になるために、就職活動は、計画の立案、実行、改善を繰り返し、準備を重ねてきました。その結果、東京都の教員採用試験で合格をいただくことができました。この春から私は、合格者名簿登載期間延長の制度をつかい、大学院に進学し、教育学に関する知見をさらに深く学んでいきます。教師は「未来」を育む職業であると考えています。これまで、私が恩師にしていただいたように、私も子どもたちの可能性を信じ続ける教師になりたいと思っております。
私たち卒業生は、学生時代に得た貴重な経験や学びを社会に還元していく責任があります。現在、社会には未解決な課題が山積しています。感染症をはじめとした未曽有の自然災害や国同士の戦争など、これらの予期せぬ社会問題と向き合い、新しい活路を見出していかなければなりません。そのような社会において、私たちは、学生生活で養ってきた「答えのない問い」への取り組み方を遺憾なく発揮し、分野の垣根を越えて、社会全体の幸福の実現に向けて尽力して参ります。
卒業にあたりまして、私たちに素晴らしい学生生活の場を与えてくださった入江理事長、学問の指針を示してくださった大森学長、ご指導いただきました諸先生方、お世話になりました教職員の方々、知の広場を共にした先輩、後輩の皆さん、さらに寛容なご配慮をいただきました地域の皆様に、心より御礼を申し上げます。そして、これまで私たちに深い愛情を注ぎ、支え続けてくれた家族に心から感謝いたします。
最後に皆様方のご健勝とご多幸、並びに駿河台大学の益々の発展と飛躍を心よりお祈り申し上げ、卒業生を代表して答辞とさせていただきます。
令和5年3月18日 第33回学位記授与式
卒業生代表 現代文化学部現代文化学科 菅野 宙斗