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学部・研究科レポート

2021.05.27

新任教員の自己紹介

専任講師 石川真知子

20210428gendai_07.jpgはじめまして。石川真知子と申します。英語と異文化理解に関する科目を担当しています。

入学した皆さんは、スポーツを学問として理論的に学び、その知識を現場で発揮する職業(体育教員やトレーナーなど)に就きたいという人が多いのではないでしょうか。また、将来の夢はまだ分からないけれど、今はなによりも部活動で結果を残したいという目標を持っている人、とにかく大学生活を楽しみたいという人もいるでしょう。

スポーツを専門的に学びたいという人のためのこの学部に、英語と異文化理解の授業が多く組み込まれているのはなぜだと思いますか。言語や国境を超えて人々を結びつける力があるスポーツに、語学や海外に関する学びが加われば、より深い「国際交流」を実現できる人材を育成できるというのはいうまでもありません。しかし、大学で外国語や異文化について学ぶことのもっと根本的な意義は、「他者」について学び、ひいては「私」自身を知ること、につきます。
 
哲学者の柄谷行人は「"他者"とは、私の外に在り、私の思い通りにならず見通すことのできない者であり、しかも私が求めずにいられない者のことである」と説明しています。日本語を母国語とする人にとっては日本語以外を母国語とする人、子どもにとっては大人、男性にとっては女性、後輩にとっては先輩、選手にとってはコーチ、学生にとっては先生、特定の宗教を持たない人にとっては敬虔な宗教者というように、私たちは他者に囲まれて生活し、他者との交流によって嬉しくなったり不安になったり怒りが湧いたりと、つねに感情を揺さぶられながら生きています。他者との間で起こる摩擦に慌てず対処するためには、他者と私にある共通点や差異を理解し尊重する姿勢が不可欠です。私のゼミや講義では、そのようなコミュニケーションの姿勢と技術を身につけることを目標にしています。皆さんと授業でお会いするのを楽しみにしています。

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