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学部・研究科レポート

2021.04.16

卒業生インタビューその2(2020年度東京都教員採用試験合格報告)

伊藤遼さん(2017年3月現代文化学部 現代文化学科卒 埼玉県立深谷高等学校出身)

 改めて、東京都教員採用試験(中高共通 保健体育科)、合格おめでとうございます。

 3月という忙しい時期に来校いただき感謝いたします。卒業して4年経ちましたが、約4年前の2017年1月にもインタビューに答えていただきました。当時4年次生で埼玉県公立学校教員採用選考試験(中学校 保健体育)に現役合格したときのことでした。また、このようなかたちでインタビューできるとは思っていませんでした。

―早速ですが当時、現役合格したのに教員にならなかったのはなぜなのでしょうか。

理由はふたつあります。ひとつ目は、現役合格は難しいと考え、就職活動をしていた時、日本赤十字社に出会い、人の命を救う仕事への興味と魅力を感じたためです。ふたつ目は、いざ教員採用試験に合格したけれど4月からいきなり教員になることに不安があり、まだその資質がないのではないか、自分にできるのかと怖くなったことです。悩みに悩んだ末、教員という仕事と同様に魅力とやりがいを感じた日赤を選びました。

―伊藤さんが直接行っていた日赤での仕事の内容について教えてください。

基幹災害病院内の救急災害事業課に配属されました。災害時には中核の役割を担う部署です。具体的には、病院内の関係部署に指示を出したり、病院と連携する自治体や自衛隊、消防署などと連絡をとって調整をしたりしました。災害時の活動は県内だけで収まらず、北海道から沖縄まで全国に及びます。また、たとえ深夜であっても災害時には参集があり、多い月では5回以上参集することもありました。平時の際は災害救護関係の研修を運営したり、専門講師の派遣などを行っていました。
コロナ対応の際には、体外式膜型人工肺(エクモ)を搭載した大型救急車で約200㎞、救急搬送したこともありました。

―日赤の仕事の3年間で得たものはどんなことでしょう。

やはり、一番は命の大切さです。そして教育の大事さです。災害医療もきちんと教育された人材だからこそ的確に活動できると実感しました。仕事への向き合い方も学びました。

―何故また、教員になりたいと思ったのですか。

日赤の仕事はとてもやりがいがありました。しかし、ふと自分の幸せを考えたときに、教員になって子どもと接していることが一番幸せだという思いになり、教員になりたいという気持ちが抑えられなくなりました。3年でちょうど配置転換になる時期だということもあり、次の配属部署に異動してから途中で辞めることは迷惑をかけてしまいます。3年を区切りで辞め、教育現場で一度しっかり経験を積もうと思いました。この1年は学習支援員をやりました。

―なるほど。この1年は学習支援員をやっていたということですが、どんな仕事ですか。その経験は活かせそうでしょうか。

中学校で、週に2回、T2という立場で勉強についていけない生徒を教科に関係なく支援する仕事をしながら、同時に保健体育の非常勤講師もさせていただきました。ここでの経験は大いに活かせそうです。

―新卒で就職後、いつから東京都教員採用試験の勉強を始めたのですか。合格までの経緯を教えてください。

就職した翌年から始めました。1回目は東京都の採用試験がどのようなものかを知るためです。2回目は一次の筆記試験は合格しましたが、二次の面接試験で落ちました。そして3回目に合格しました。二次の面接試験で、一度就職してから再挑戦した理由をしっかり伝えられたことが合格に繋がったと思います。

―ところで、いよいよ4月からは先生になるわけですが、配属は決まっているのですか。

はい。東京都は合格者に対し調査があり、高等学校か中学校のどちらが希望かと、島か都内かという勤務地の希望を聞かれます。わたしは、中学校と都内という希望が通り、豊島区への配属の連絡をもらったところです。

―スポーツ科学部に2020年度に入学した1年次生238名中、140名が教員志望です。
また、このHPは、教員志望でこれから本学を受験する高校生もたくさん閲覧しています。
そんな後輩たちに合格に向けてのアドバイスを是非お願いします。

一言で言うと、教員になることを"諦めないで"ということでしょうか。そして、自分を知る、自分を信じることです。試験に合格することは簡単ではありません。ですが、辛い時こそ初心を忘れず、ここまできた自分を信じて進んでもらいたいと思います。なにより今、検索ワードで「教師・なり方」などを調べ「知る」ことは立派なスタートだと思います。心から応援しております。

 4月以降は、現役先生へのインタビューも是非させていただきたいと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

 本日はどうもありがとうございました。今後のご活躍を期待しています。

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