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学部・研究科レポート

2020.03.18

たくましく成長したみなさんへ!!

現代文化学部長 吉野貴順

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 みなさん、ご卒業おめでとうございます。

 私は、皆さんが入学したとき、学部長からのメッセージとして「なめんなよ♡」という言葉を贈りました。これは、人気最下位に低迷する茨城県の公式観光メッセージ「なめんなよ茨城」をもじったものでした。この言葉に私は、「自分の所属する大学・学部、そしてそこにいる仲間や教職員には素晴らしい点が多くあるので、そこから自分自身が成長するための糧となる水や栄養素をたくさん吸収して欲しい」という願いを込めました。そして、何よりも「自分が成長するためには、自分自身や自分の可能性を見くびらないで欲しい!」という強い思いを伝えたいと思い贈った言葉でした。

 それから4年が過ぎました。みなさんは、駿河台大学で大きく成長することができましたか?卒業式当日、通常ならば私は壇上から、現代文化学部卒業生一人ひとりの成長した顔を確認するのを楽しみしていたのですが、残念ながら今年はそれも叶いません。現代文化学部が目指す教育目標は、「しなやかな感性を育み、自立した人間としてたくましく生きる力を養うこと」です。さて、みなさんは、現代文化学部での4年間の学びを通じて「物事を多面的に捉えつつ自分の意思を持ち、他者と共存しながら一人の人間として自立して生きていく術(教養)」を獲得できたでしょうか?一方で、私は、卒業式において「卒業するみなさんを十分に教育・指導できたのか?人間的成長を促すことができたのか?」と自分自身を見つめ直し自問自答します。毎年のことですが、教員として至らなかったところ、足りなかったところがあるかも知れません。我々教員にとっても、卒業式はまた区切りの時です。みなさんに対してできなかったことは「在校生や新入生対してきちんと教育していかなければならない」と決意を新たにする日でもあるのです。

 さて、みなさんは、学部教育の集大成としての卒業研究を完遂しました。結局のところ各教員は、卒業研究指導を通じて、みなさんに「最後まで諦めないで、より良いものを目指して、前向きな気持ちを持って努力する姿勢を指導したのではないか」と思います。何事もそうだと感じるのですが、払った努力の度合いが大きければ大きい程、得られる感動も大きいはずです。12月に卒業論文と要旨を提出した時の安堵感、そして1月の卒業研究発表会後の達成感、そして打ち上げパーティでの充実感、結果はともあれ、どれもこれも一生懸命頑張ったからこそ得られる感情であったはずです。幸せなことに、我々教員は、みなさんが卒業研究という高いハードルをクリアするまでの過程を通じて、人間的に大きくたくましく成長していく姿を目の当りにしました。皆よく頑張りました!

 ところで、みなさんがこれから巣立って行く実社会においては、必ずしも頑張ったこと努力したことが直接的に評価される訳ではありません。しかし、私は自分が成した努力は、決して無駄にはならないと信じています。だからこそ、私は、敢えて『みなさんのこれからの人生においても、より良いもの求めて、他の人よりちょっとだけ多く努力してみて欲しい』と言わせていただきます。なぜなら、私は、「きっとそれが、自分の人生をより充実させるためのコツなのではないか」と常々思っているからです。

 たくましく成長した今の君ならできる!駿河台大学現代文化学部で培った"しなやかな感性と社会を生き抜く能力を活用し、自信を持って前に進んでください。そして、近い将来、さらにたくましく成長したみなさんにお会いできる事を楽しみしています。

 みなさんの前途に、幸多からん!と願ってやみません。

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