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学部・研究科レポート

2020.02.23

都市探訪「表参道の現代建築」

現代文化学部准教授 佐竹 由帆

 都市探訪の第5回目が昨年10月28日(月)に行われました。テーマ「表参道の現代建築」です。コーチ表参道前に集合し、表参道の建築物について、隈研吾、安藤忠雄、槇文彦、黒川紀章ら建築家の作風の違いを意識して比較しながら考察し、理解を深めました。根津美術館、表参道ヒルズ、スパイラル、日本看護協会ビル、サニーヒルズ、コレッツィオーネ、梅窓院などを訪れ、個性的な建築を見学しました。
 以下、学生のレポートを一部掲載いたします。


現代文化学部2年 龐允聰

 隈研吾の作品はとても目立ち、存在感がある。例えば、サニーヒルズ南青山は全体がパイナップルのように見え、目を引く存在だった。特徴的なのは和洋折衷である。例えば、梅窓院の外側は竹林、石灯篭などの和風のものを用いたが、内部は鉄筋コンクリート造りの現代ビルである。
 一方、安藤忠雄の作品は外観がとてもシンプルで穏やかな感じだが内部は斬新なデザインで、内外の対照的なギャップが特徴だと思う。その特徴は外見が素朴で内部構造のスケールが大きい表参道ヒルズからも見てとれる。表参道ヒルズは、螺旋構造の設計から、エコと健康的な理念を感じられる点もとても良いと思う。
 二人の共通点は二つある。一つは、存在感が際立っていることである。ただし着目点は違っていて、安藤忠雄は特に建物内部へのこだわりが見られるが、隈研吾は外観と内部両方に同程度の関心があるように思われる。もう一つの共通点は、どちらも周囲との融合や調和を重視していて、街全体の雰囲気やバランスを壊さないよう工夫していることである。

現代文化学部2年 猪狩 貴大

 安藤忠雄の表参道ヒルズは、全長250mの複合施設である。(中略)この建物は、施設内通路が緩やかなスロープなっている。このスロープの角度は表参道の大通りの坂の角度と同じく作られており、外部と内部がリンクした作りになっている。このスロープを実際に歩いたが表参道を歩いているのと同じ感覚で店内を移動する感覚があり違和感があった。また施設内には1度は聞いたことがあるようなブランド店が立ち並んでおり、日本人だけでなく海外から旅行に来た方なども見受けられ、海外から見た日本の象徴的な都市として原宿が連日、外国人観光客で賑わうのが納得できた見学となった。

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