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学部・研究科レポート

2020.01.13

学部DAY実施報告3 多様性の理解と実践(3年生)

多様化する社会で活躍するために欠かせない能力とは−多様性の理解と実践−

現代文化学部講師 マシューズ・ジョエル

 3年次生対象のプログラムは、就職活動準備の一環として、ますます多様化する日本社会で生活・仕事をするために必要なスキルについて実践的に考えるワークショップでした。お招きした宮田祐子氏は、若年者層のキャリア形成支援ならびに大学・行政・企業・地域におけるダイバーシティ推進に携わっておられます。

 ワークショップの前半は、ゼミごとに3つのクラスに分け、国籍・性別(LGBTを含む)・ライフスタイルに見られるダイバーシティ(多様性)に加え、人間それぞれのモノの見方や解釈、個性、異なることに価値を見出す、など経営戦略として企業に求められるあらゆるスキルについて学びました。そして、そういった能力を実践的に深めるため、さらにランダムに決まったグループに分け、動物メガネのプレゼン製作アクティビティに入りました。学生はグループで選んだ動物をテーマにし、動物メガネのチラシとCMについて力を合わせて考えなければなりませんでした。グループワークでは動物の特性を活かせるメガネの販売促進を考察、さらに各々リーダーシップやタイムマネジメント、積極性・想像力・創造力を発揮した商品のチラシやCMを制作しました。与えられた20分間で、個性的な動物メガネに関するチラシを作り上げ、そのCMを30秒でプレゼンテーションしました。ここで学んだことは、それぞれ得意な能力・スキルが違い、それぞれがその特性をうまく生かせるチームは素晴らしい作品を想像できたことでした。
後半は、全クラスが一緒になり、各クラスから選ばれた代表チームが最後のアピールを行い、「ワンダフルメガネ」がベスト・チームとして選ばれました。

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 最後に、卒業生である小野寺崇志さんと、結婚されたばかりの櫻木健人さんをお迎えし、社会人として仕事をおこなう中で、どのような方々と出会っているのか、お話を伺いました。外国にルーツを持っている人をはじめ、学生、高齢者、知的障碍者など、同僚やお客さんとして文字通り多様な方と職場で関わってこられたそうです。高齢化・少子化という社会問題を抱えている近年の日本において、従来の雇用傾向と異なり、様々な人が雇用される環境となってきたそうです。そういった社会、会社、環境の中で勝ち抜くために、自分なりの個人さ、ユニークさ、積極性などをアピールしなければならないことがよく伝わってきました。櫻木さんの言葉を借りますが、最後に「社会人は常に逆走のエスカレーターと同じ、歩いても現状は変わらないまま」というフレーズで、社会人として積極的に行動する(ここでいえば前進する)必要があることを強調してくれました。

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 以下、参加した学生から寄せられたコメントです。

  • 自分にとっての「常識」が他の人にとっての「常識」ではないということを意識して過ごしていきたい。
  • 自分自身の考えを持つことはもちろん大切だが、他人の考えを理解することはより大切だと思った。
  • 学校では同じであることを強いられていたのに、社会に出て「個性」を求められ、個性を見いだせない人はどうなってしまうのかについて考えてしまった。
  • 私も同じく、いろいろな国や多様な人々と共に働こうと思いました。
  • 互いに理解し合うことが大切だと思った。

 ※なお、このプログラムは卒業生の登壇にあたり、同窓会より交流事業として支援費をいただいております。

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