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学部・研究科レポート

2019.09.23

中華圏周遊の旅

現代文化学部教授  天野 宏司

 天野は約一ヶ月間、中国本土から香港・台湾へと周遊してきました。旅の目的は3つありました。
1)新月・満月の日には銭塘江という河が逆流をし、下流から上流に向かって流れます。これを見に行くこと。
2)「逃亡犯条例」の改正案を発端として騷がしい香港の様子を確認しに行くこと。
3)2017年以来、改装のため閉園していた新竹動物園が一部だけ公開をしているため、それを見に行くこと。
 以上3つを目的として、出かけてきました。本当のことを言うと、あと2つプライベートな目的がありますが、それを聞きたい人は直接お問い合わせください。以上3つは仕事として行ってきました。都合3回にわたり、目的ごとに記事にしたいと思います。


銭塘江の逆流現象-海嘯(かいしょう)-
 河の水が下流から上流に流れる現象として、アマゾン川の「ポロロッカ」が有名ですが、中国でも銭塘江で新月・満月の日を境に、前後計6日ほど、逆流現象が見られます。月の動きに支配されていますので、現在の太陽暦・時間では、一定の日にち・時間にはなりませんが、おおよそ月初め・15日前後、0時・正午前後を目安に海嘯が発生します。場所は上海と杭州の中間ぐらいの所にある海寧市というところです。

20190920gendai_01.jpg

 朝早く海寧駅に到達した足で、駅そばの宿にチェックイン。中国では朝早い時間でも宿に入ることができるので、問題なく荷物を置くことができました。観潮台まではここからバスで60分+徒歩10分程かかりますが、上述のように月の動きに支配されている現象ですので、現在使用している太陽暦や太陽の動きに支配されている時刻でははっきりとした海嘯の時間が入手できなかったため、「取敢えず行ってみるか?」「現地で時間がわかるだろう?」位の気持ちで出かけてきました。
 観潮台に到達したのが10:00位でしょうか?多分海嘯を観ようと来ている人たちがいましたので「これは、これから海嘯が起きるに違いない」と待つことにしました。待つこと1.5時間くらい。だんだんと人が増え、人気のある観光スポットであるということがわかりますが、目の前の銭塘江は、数日前の大雨で上流から下流へ向けてゴミが結構流れていました。後付けですがこの日の海嘯は11:30。大轟音とともに下流から上流に向かい水が押し寄せ、波立ち逆流していく姿を眺めることができました。

20190920gendai_02.JPG

 写真では、現物の壮大さを伝えられない好例なのですが、壮大な自然現象を堪能しました。ぜひ上海からは車で1.5時間くらいの距離でしょうか?
 行く機会があれば足を伸ばすことをお勧めします。

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