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学部・研究科レポート

2019.05.28

授業の一風景―ゼミナールⅠから―

現代文化学部准教授 小林奈穂美

 
 5月12日(日)東京サイクリングツアーを実施しました。

 毎年3年次生を対象に行っている学外授業で、今年は男子7名、女子3名が参加しました。一日かけて都内の観光ポイントを駆け巡るという内容です。外国人観光客対象に行われている内容をアレンジしてもらいました。今回も自転車シェアリングを利用しました。電動アシスト自転車の使い方、ヘルメットの着用の仕方、走行時の諸注意、コース概要などをサイクリストの丹羽隆志さんより伺ったあと、大手町を出発しました。

 東京駅~神田~秋葉原~御茶ノ水~武道館~桜田門~鉄砲州富士~月島~勝どきまで、約3.5時間の行程です。今年はお天気に恵まれ、少し暑く感じるほどでしたが、日曜日の都心は交通量も少なく風を切りながらのサイクリングは快適でした。昼食を会議室で食べる予定でしたが、せっかくなので、公園で食べるように変更しました。これも受注型企画旅行ならではできることです。

20190523gendai.jpgまずは諸注意と安全確認
20190523gendai02.jpg東京駅前は記念写真のポイント
20190523gendai03.jpg神田祭と遭遇
20190523gendai04.jpg桜田門外の変の説明を受ける
20190523gendai05.jpg電動アシスト自転車は快適
20190523gendai06.jpg最後にガイドやスタッフの裏話を聞く特別講座

 途中、江戸三大祭りのひとつである神田祭に遭遇し、インバウンドのお客様にはどのように祭や神輿を説明するのか、外国人観光客は日本のどういうところに興味関心があるのかなど、ガイディングのノウハウを教えていただきました。全員無事に完走できて何よりでした。最後は中央区の施設をお借りして、スタッフとガイドの仕事の違いや旅行企画の仕組みなどの説明や、なぜ今の仕事をしているのかについても伺いました。原価にはどのようなものが含まれているのかなど、普段は聞けないような内容も丁寧に説明して頂きました。

 今回の目的は受注型企画旅行を体験し、そのコストパフォーマンスについて考えるということでした。学生のレポートを一部紹介いたします。


現代文化学部3年 坂庭 千景

 今回初めてサイクリングツアーに参加してみて、スタッフたちの動きや仕事を観察し、聞いてみると、お客様の立場ではみえないことがわかった。例えばあらかじめ交通量の多い道や危ない道は避け、道を把握することである。お客様の立場では当たり前に感じるけれど、安全のためにはかかせない工程だと改めて感じた。私にとってツアーで大事なのは、安全で、スタッフが丁寧であることなので、今回のサイクリングツアーの満足度は高かった。正直あまり興味が無かったし、体力もないので楽しめるか不安だったけど、天候にも恵まれてとても充実した一日だった。今回のサイクリングツアーはスタッフの対応や、内容が良かったのでコストパフォーマンスが高いと感じた。


現代文化学部3年 小松 海斗

 今回のツアーに参加してみて、前日まではコストパフォーマンスはあまり良いとは思っていなかったが、参加してみて準備や手間、得られた知識などを考えると程よく設定された値段なのかなと感じました。
 また、丹羽さんの説明がとても良く、聞きやすかったので他のツアーも気になりました。


現代文化学部3年 大塚 勇輝

 今回の東京サイクリングツアーに参加して、コストパフォーマンスは少し低いと感じた。主な理由はスポーツをしたままで終わっているからである。半日自転車をこいだのだから、少なからず汗をかいていると考えられる。それを流してからツアーを終了すべきだ。当ツアーはインバウンド向けに多く開催されていると聞いたが、彼らが喜ぶスポットを周るだけでなく、湯船につかることもいい体験になるのではないだろうか。ツアーの最後、汗を流しに銭湯や温泉に行くことを加え、その料金も含まれているならば、いいツアーであると私は感じた。

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