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学部・研究科レポート
卒業生の声 中村宣博さん
横浜商科大学 専任講師
中村 宣博
現代文化学部 現代文化学科 スポーツ文化コース 2014年卒業
東京都・私立東京高等学校出身
私は運動生理学という分野を専門とし、筋力トレーニング(筋トレ)が血管および脳での血液の流れ方に及ぼす影響について研究を行ってきました。筋トレは筋量および筋力の増大をはじめとした様々な有効性を持つ運動様式ですが、私は筋トレの危険性に着目しました。そして、習慣的に高強度の筋トレを行っている人は筋トレを行っていない人よりも動脈硬化が進んでおり、脳での血液の流れ方が悪くなっていることを明らかにしました。この研究成果は健康の保持増進に適した運動を処方する上で重要な知見であるため、高い評価を受け、著名な国際雑誌に掲載されました。また、この研究をはじめとした複数の研究を博士学位論文としてまとめ、博士号を取得しました。
大学院での学生生活は主に実験や学会発表、論文執筆などを行っていました。これらの研究活動を通して、私は人間の身体が緻密な調節機能によって保護されていることに魅力を感じました。このような人間の身体の素晴らしさを学ぶことができ、とても有意義かつ楽しい時間を過ごすことができたと思っています。一方で、大学院の同級生や先輩、後輩には優秀な人が多い中、私は圧倒的に能力が劣っていたため大変な思いもしました。しかし、このような経験によって、私は「他よりも劣っている」ことをしっかり理解し、わからないことやできないことと真摯に向き合うことできました。なので、今となってはたくさん苦労して良かったと思っています。
駿河台大学での4年間は大学からの様々なサポートを受けることができ、やりたいことを集中してやることができました。特に、留学の際にはとても手厚くサポートしていただきました。現在、私は英語論文の執筆や国際学会での研究発表など多くの場面で英語が必要とされますが、この留学経験が大きな糧となっています。留学のサポートは一例として挙げましたが、駿河台大学には他にも充実したサポート体制が整っています。駿河台大学の学生はそれらを積極的に活用することでより充実した学生生活が送れると伴に、「教育力の駿大」あるいは「愛情教育」の恩恵を最大限に受けることができると思います。なので、卒業生として、駿河台大学への入学を考えている方々および在学生の皆さんは駿河台大学にはどのようなサポート体制が整っているのかを吟味していただき、入学または今後の学生生活を考えることをお勧めします。きっと将来につながる何かが見つかると思います。