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フィールドトリップI「東洋文庫と日本庭園」実施報告

2019/08/17授業風景

現代文化学部 小林将輝 准教授

 フィールドトリップIの授業が7月6日(土)に行われました。ここ最近の私の担当回では、駒込にある東洋文庫ミュージアムと六義園を訪れています。
 東洋文庫で西洋の人たちが日が昇る地域(オリエント)である東洋について書いた資料を見ると、私たちの地域がつぶさに観察され、アーカイブ化されていたことがよくわかります。また、すぐ向こうにある六義園に行き、広大な日本庭園をのんびり散策すると、こうした日本的なものに対し外国の人はどう眺めたのかと想像が膨らみます。

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現代文化学部1年 野澤拓海

 今回のフィールドトリップIを通して考えたことは、東洋文化がなければ今の日本の半分の文化も存在しないということである。
 例えば日本語を読み書きするうえで大事なのは漢字だ。漢字は今から3500年前ほどに中国で作られたもので、日本には紀元前1世紀ごろに伝わってきた。この写真は、今の漢字の前の形だが何がモチーフになって何の漢字を表しているかわからない。

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 この写真は、今回訪れた東洋文庫の中で1番気に入った資料「ナポレオン辞典」。1813年成立で作者はジョゼフ・ドゥ・ギーニュ。一般には「世の辞書に不可能の文字はない」として知られている。「不可能という文字は愚か者の辞書にのみ存在する」という言葉から、変わったという説もある。

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 ナポレオンの辞書にとても興味を持ったので、もっと調べてみたい。


現代文化学部1年 前澤明日香

 今回、東洋文庫と六義園の2つの場所を巡検したが、最初は東洋文庫について書こうと思う。
 この施設の説明でモリソンという人が収集した本や資料が文庫の基礎となっていると聞いたが、他にも和書やアジアの文献など多くの書物が展示されていた。その中で最も印象的だったのが『万葉集』だ。現在の元号『令和』のもとになった和歌が載っている日本最古の歌集である。万葉集に記載されている和歌を使った元号は初めてということが話題になっていたため、見てみたかった。実際行ってみてこの書物を見ている人が多かった気がした。また、歴史の教科書で誰もが1度は見たことのある『ハンムラビ法典』『東方見聞録』『解体新書』や、絵本で読んだことのある『浦島太郎』『星の王子様』のような自分たちに身近なものも展示されていたので、気軽に楽しめたと思う。

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 六義園は江戸の二大庭園と呼ばれるにふさわしく、とても圧巻された。けっして派手というわけではないが、大きな池や、整えられた木々が絵のように美しかった。歩いてみると灯篭が多くあったことに気づいた。これは江戸時代この地を与えた徳川綱吉が関係しているのかと思った。この美しい庭園の風景を見ながら抹茶を飲むことは最高なのでお勧めしたい。
 文庫と庭園、かたちはちがえど歴史を身近に感じることができた。昔の人々が楽しんだ本、見た風景をそのまま見られたような気がした。今でも昔を大切にする日本人の和を尊ぶ気持ちを忘れないでいたい。

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