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学部・研究科レポート

2019.10.07

国内添乗研修実施報告その1

現代文化学部 准教授 小林奈穂美

 現代文化学部では、2年次生以上を対象として「国内添乗研修」(専攻発展科目)を開講しています。本年度は、8月19日(月)~8月23(金)までの4泊5日、京都で研修を実施しました。春学期に座学で学び、いよいよ実施体験です。男子10名、女子4名が今回の実習に参加しました。
 添乗員は、旅程管理・さまざまな旅行サービスのサポート・団体管理・旅行相談・豊かな旅づくり・金銭管理をひとりで行う役割を担っています。4泊5日の間、学生は添乗員として行動する場面と、お客様として行動する場面を何時も交互に体験していきました。


8月19日 羽田空港集合・空港施設把握・空港における添乗業務
 10時集合の予定でしたが国際線ターミナルに行ってしまった学生がいて、全員が揃ったのは10時30分となりました。前途多難です。本日の行程を説明した後、各自課題に取り組みます。空港の設備や機能をしっかり把握しておくことは添乗員の基礎知識として大切です。課題を終えて再集合、さていよいよ添乗研修本番です。添乗員(学生)は、受付案内、シートアサイン、ホテルへ電話をして予約の確認、受託手荷物や手荷物検査からゲートまでの誘導、お客様が全員搭乗したことを目で確認したあと、最後に搭乗します。

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 定刻どおり伊丹空港に到着し、添乗員の誘導に従い各自預けた荷物を受け取ります。さて、ここでもトラブル発生です。2名の学生の姿が見えなくなりました。荷物を受け取らず出口を出てしまい、地上係員に「荷物がない」と申し出たとか。他の学生が荷物を受け取ってくれていたため、大ごとにはなりませんでしたが、添乗員(学生)の説明を聞いていないことが原因です。注意力散漫ということで私の雷が落ちました。しかしいつまでも説教している時間はありません。予定の行程がありますので、早々に空港リムジンバスで京都駅まで移動です。一時間ほどで京都駅に到着、そのまま宿泊ホテルまで移動し、荷物を預けたあと明日から実施するミニツアーの下見にチーム毎に出かけました。

ホテルチェックイン業務と明日の案内業務
 19時にホテルに再集合し、チェックインです。添乗員(学生)から鍵をもらいホテルの設備やロケーションの説明を受けます。その後、明日の集合案内や行程の説明を受けたあと、各自無事に部屋へ入りました。

8月20日 ホテルロビー集合と一日観光の説明と移動、旅程管理
 朝のスタートは爽やかな挨拶から始まります。今日は一日女子4名のチームが添乗員(学生)です。まず集合場所のホテルロビーでお客様を迎えます。天候や持ち物もチェックします。下見の結果、昼時の場所には食事をするところがないので、行程にはないがお客様に提案したいとの申し出があり、お客様に説明しご理解いただいて、食事の手配をしました。生八つ橋作りの体験は、思いのほか皆楽しそうに取り組んでいました。嵐山に移動し、人力車に二人ずつ乗り15分の観光をしました。二人ずつの組み合わせのとき、男子学生は3年生と4年生で組み合わせて乗ろうということになり、それはまた新鮮で楽しんだようです。イケメン車夫に撮ってもらった写真にもその様子が覗えます。携帯を紛失したという学生がいましたが、立ち寄った店が預かってくれていて事なきを得ました。その後1時間のフリータイムでは、天龍寺や竹林などを各自散策、再集合し話題のスイーツ「茶山楽」でかき氷を堪能しました。ここで解散となり、女子チームの企画は無事行程終了となりました。

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8月21日 ホテルロビー集合と一日観光の説明と移動、旅程管理
 今日は終日、3年男子5名のチームが添乗員(学生)です。まず集合場所のホテルロビーでお客様を迎えます。天候の確認をして、傘のないお客様には、ホテルでビニール傘の貸し出しがあることを伝えます。下見をしたことで、目的地バス停の変更があり、お客様に説明です。予定していたバス停より一つ手前で降りたほうが、その後の道のりが便利であるということをお客様に説明しご理解いただきました。旅程管理者である添乗員は、しおりやパンフレットに記載してある内容を勝手に変更してはいけません。行程の説明のあと予定通りの時間に出発です。(今日はなにもトラブルがないようにと祈りました)

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 バスで清水寺へ移動、清水坂を登り仁王門で一度解散し各自、食事を含む自由散策となりました。再集合も解散場所と同じ仁王門です。集合写真を撮り、京都水族館へ向かいます。下見をしていたにも関わらず、反対のバス停でしばらく待つというアクシデントがありました。なんのための下見だったのでしょう。それでも間違いに気づき、なんとか無事に京都水族館に到着しました。学校団体の申請をしていたので、一足先に添乗員は窓口で手続きと入場料の支払いを済ませ、お客様を待ちます。同じチームの添乗員が入り口まで誘導し、集合写真を撮り全員の入場を確認、入ったところで水族館の見どころやイルカショーの時間の案内、ホテルまでの帰り方の説明をして、本日のツアーは終了となりました。翌日聞いたところ、イルカショーを楽しんだ学生は1人だけで、その他の学生は、京都駅や河原町に移動したそうですが、海の生き物たちにはあまり興味がなかったのでしょうか?

〈その2に続きます〉

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