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学部・研究科レポート

2018.12.14

フィールドトリップI「東京タワーとその周辺」

村上大輔 准教授

 今回のフィールドトリップIは東京タワーです。「なぁんだ、平凡」と思われるみなさんも多いかもしれません。今や東京のシンボルとなった東京タワーは、国内外の観光客が訪れる一大観光地だからです。しかしながら、観光地だからこそ訪れる価値があるのであり、「観光地が観光地になる」には、そこになにかしらの歴史や物語があるからなのです。そのあたりの深層を探しに行ってきました。

 学生たちの書いたものを紹介する前に、少しだけ説明したいと思います。東京タワーのそばには増上寺という東京を代表する寺院がありますが、このお寺は徳川家の菩提寺になっています。その横には芝公園という気持ちのいい公園が広がっていますが、実はそこには古代に建造された古墳があるのです。そして、東京タワー周辺には近代の建造物に交じって多くの墓地が点在しています。

 この不思議な空間で、学生たちは何をどう感じたのでしょうか。学生たちの書いたレポートを一部紹介したいと思います。

20181205東京タワーとその周辺_01.jpg

 今回のフィールドトリップでは、はじめに増上寺に散策に行き、参拝をしました。まず驚いたのは、お寺が普通の街中にあるということです。ファミリーマートやスターバックスがあるなと思ったら、急に「和な雰囲気」のお寺が出てきて驚きました。お寺の中には日本人の観光客はもちろん、外国人の観光客も同じくらい多くいました。案内図は日本語や英語だけでなく韓国語や、中国語など豊富な種類の言語があり、外国の人にとっても魅力的な場所なのだということが分かりました。

現代文化学部1年 吉田凜

20181205東京タワーとその周辺_02.jpg

 今回のフィールドトリップは東京タワーと増上寺の散策をしました。私はどちらも初めて行ったのでずっと驚きと感動で一杯でした。その中でも私が感じた魅力は2つあります。

 一つ目は、増上寺の中にある扉と千躰子育地蔵尊です。増上寺の中に扉があり、その扉には徳川家の紋章が描かれていました。このお寺には徳川家のお墓があり、その御霊が祀られているため、徳川家の紋章が入った扉があるということでした。この扉は相当変色しているように見えたのですが、古くからあるものが今までずっと保たれているのはすごいことだと感じました。また、増上寺には小さなお地蔵さんがたくさんありました。そのお地蔵さんは流産してしまった赤ちゃんや生まれて間もない時に亡くなってしまった赤ちゃんを祈るためのものでした。たくさんのお地蔵さんがあるにもかかわらず、一つ一つ家族の苗字が書かれてあり、風車がお供えしてありました。私はこんなにもたくさんのお地蔵さんは見たことがなかったのでとても印象深く、小さな赤ちゃんや生まれてくることができなかった赤ちゃんをこのようなかたちで供養しているのも感動しました。

現代文化学部1年 大田杏海

20181205東京タワーとその周辺_03.jpg

 東京タワーそばにある芝公園内の高台のようなところに行きました。そこは昔、前方後円墳であったと説明があり、とても驚きました。さらに、周辺には神社やお寺が密集していて昔は霊を寄せ付けないようにしていたと先生からお聞きして昔の人はいろいろなことを考えているなと感じました。

 ...東京タワーにも上りましたが、帰りはエレベーターではなく、階段を使って帰りました。最初は疲れるし嫌だったのですが、いざ下ってみるといろいろな角度で回りを見渡すことができ、思っていたほど疲れずに、何よりみんなで下ることによって楽しさを感じることができました。

 東京タワー・芝公園・増上寺は地下鉄大門駅からすぐで、3つとも近い距離にあるのでお散歩気分で巡ることができるのも魅力だなと思いました。また東京の魅力を探しに行きたいと思いました。

現代文化学部1年 女子

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