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学部・研究科レポート

2018.01.10

第5回都市探訪「表参道の現代建築」

現代文化学部 佐竹 由帆 准教授

 都市探訪の第5回目が10月21日(土)に行われました。テーマは「表参道の現代建築」です。コーチ表参道前に集合し、表参道の建築物について、隈研吾、安藤忠雄、槇文彦、黒川紀章ら建築家の作風の違いを意識して比較しながら考察し、理解を深めました。雨天なのが残念でしたが、根津美術館、表参道ヒルズ、スパイラル、日本看護協会ビル、梅窓院などを訪れ、普段あまり目にしないようなそれぞれ個性的な建築に感嘆しながら、秋の日の午後を過ごしました。
 
 以下、学生のレポートを一部紹介いたします。


 すべての建築物を比べてみて言えることは、作者によって雰囲気は変わるが、どれも現代的かつ個性的で、表参道のおしゃれな街並みにとてもよく馴染んでいたということだ。その中でも外観に大きな特徴があるのは隈研吾の作品で、特にサニーヒルズ・ジャパンは自然をしっかりと生かした造りになっていた。また、安藤忠雄もそれに似ており、表参道の坂に合わせた建物内の傾斜や空襲でも生き残ったケヤキの高さに建物を合わせていたりするなどして、自然を生かしている作風だ。槇文彦の作品は開放感のある内装で、空間を生かした作りになっていた。黒川紀章の作品は、ほかの芸術家と違って元あるものに違うものを取り付けたような作りになっていて都市的なスケールを感じるとても特徴的なものだった。

現代文化学部2年 川﨑 智江


 今回の都市探訪では表参道に足を運び現代建築について学んだ。その中で印象に残った建築物5つについて論じていく。(中略)
 
 5つ目は、隈研吾が設計した「根津美術館」だ。隈研吾は木材など自然素材を使用した和をイメージしたデザインが特徴的であり、和の大家とも呼ばれている。まず外観が表参道の他の建築物とは異なり、日本の象徴である和の雰囲気が感じ取れた。立地は落ち着いた雰囲気ではないが、入口までの1本の長い通路により美術館の静けさを感じることが出来た。この通路が1番印象に残った。モダンな雰囲気がとても建築家の個性が出ていて良いと思った。

 そして建築家によって建築物の素材や形は全く違うのでとても面白いと思った。またそこの地域の雰囲気も建物によって変化するので建物のデザインは重要だということを改めて感じた。今後、もっと建物に着目していきたいと思う。

現代文化学部2年 光井 藍美


 三人の建築家の作品からそれぞれの作風の違いを理解して、表参道にある作品からある共通点を見つけた。各々のやり方や形で表参道の景観を崩さないようにしていることがわかった。それは、自分たちの作品がメインではなくあくまで表参道の景観をつぶさないよう配慮した結果で、ケヤキの通りや町の景観をメインにして建物が邪魔にならないようにしている。それが、表参道で作風も建築技法も異なる三人の建築家の作品が、うまく合わさっていると感じた。

現代文化学部2年 澤田 正樹


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コーチ表参道前で集合写真
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スパイラルの中で集合写真
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らせん構造が印象的なスパイラル内部。香取慎吾さんの絵の前に行列ができていました
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「地獄組み」が目立つサニーヒルズ・ジャパン

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表参道ヒルズのらせん状通路

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周囲の並木になじむONE表参道
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