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学部・研究科レポート

2017.07.08

上野動物園における展示・教育の工夫

天野宏司 教授

 天野のプレゼミナール(2年次ゼミ)では、「動物園へ行こう!~観光情報の集め方~」のタイトルで、さまざまな観光情報の集め方を学習しています。ついこの間まで、『日本動物園水族館年報』という統計資料を使いつつ演習をしていたのですが、上野動物園が年間約350万人もの人が訪れる日本で一番入場者数が多い動物園であることを学びました。

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 そこで6月24日(土)、上野動物園で巡検をしました。その実施報告です。動物園に行くときは、開園直後に行くのがベストです。と言うのも、動物にとって一番刺激が与えられている状態なので、活発に動いている状態の動物が見られるからです。そのことを知ってなのか、開園前から大勢の人がいます。よく見ると、欧米系やアジア系の外国人の姿も確認できました。スカイツリーまでバスですぐ近くですので、上野動物園とセットでスカイツリーや浅草寺に行くのでしょう。

 上野動物園で今一番ホットな話題は、何と言ってもジャイアントパンダの赤ちゃんが産まれたことでしょう。6月23日(金)には性別がメスであることも発表されました。天野に言わせれば、日本でパンダを飼育している動物園は3園あり、そのうち1園は繁殖に頻繁に成功しています。昨年1頭、2015年には双子の2頭が産まれ、2017年6月4日(日)には日本生まれの3頭(前述の3頭とは別です)を中国に返すということもしているのですが、なかなか東京ではニュースにすらなりません。「上野」の特別さが感じられるエピソードです。

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 午前中は、天野の目で見て「展示上行われている工夫」「教育上行われている工夫」を様々案内しました。その後ガイドツアーに参加し、「草原の動物たち」のテーマでさまざまな動物の見方を学びました。例えば草原で暮らす「カバ」は下草を食べているので口が平たく、地面に接しやすいようにできていることや、森で暮らす「コビトカバ」はカバのように、水中に適した眼の位置ではないことなどを説明されたり、実際にシマウマの毛皮に触ってみる経験もできました。

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 午後からは散開し各自の眼で、「展示上の工夫」「教育上の工夫」を探し、写真付きのレポート課題としました。誰しも、子どもの時には動物園に連れて行かれた経験を持っていると思いますが、近年、動物園は「大人が楽しめる場所」へと変化をしています。そのための展示や教育の工夫が随所に見られるわけですが、さて見つけられるでしょうか?今からレポートの締め切りが楽しみです。

 ついでですが、「動かない鳥」として有名なハシビロコウが、魚を捕まえている光景に出くわしました。見ていたお客さん達が大喜びだったことはいうまでもありません。

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