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学部・研究科レポート

2017.06.07

都市探訪「アートの街 六本木」

現代文化学部 油井 恵教授

 2017年度「都市探訪」の第1回目の学外授業が4月15日(土)に行われました。
 今回はまず、国立新美術館の企画展「ミュシャ展」を鑑賞しました。本展覧会の目玉である『スラヴ叙事詩』は、ミュシャ(ムハ)が50歳で故郷チェコに戻った後、晩年の約16年間をかけて描いた作品で、およそ縦6メートル、横8メートルという巨大なカンヴァスに描かれた20点の油彩画です。今回はそれをチェコ国外では世界で初めて全20点まとめて公開した貴重な機会で、学生たちは事前に配布されたワークシートにより、それぞれの絵画を確認しながら、鑑賞しました。その後、東京ミッドタウン、芋洗坂、テレビ朝日等、六本木の街を歩き、六本木ヒルズにて解散です。
 学外授業を終えて、学生から提出されたレポートをいくつかご紹介します。


 「アート」という言葉で現代人は捉えがちであるが、実際の展覧会に参加してより深く考察することで、描くことの意味を知り、「アート」としてではなく「作品」としての魅力を感じることが非常に重要なことだということを学ぶことができた。(中略)大きなキャンバスに一つ一つ魂を込めている作品の魅力というものに大きく心を動かされた。ミュシャの小さな作品の細かいところまで行き届いた繊細なタッチにも感動した。改めて作品の偉大さに触れ、美術鑑賞というものの良さを実感できた。(現代文化学部 高畑虹太)

 ミュシャ展に入った瞬間、まず、絵画の規模の大きさに驚いた。余りの大きさに、アルフォンス・ミュシャの気迫を強く感じた。(中略)美術館に入る前の私が思っていた、絵というものに対する価値観が変わる瞬間であった。(現代文化学部2年 キムヒョンジュ)

 美術館を出た後、東京ミッドタウン、六本木交差点、テレビ朝日、六本木ヒルズと歩き、事前指導で聞いた、昔の六本木を想像しても大名の屋敷などがあることが考えられませんでした。道を歩いていると海外の方も多く、世界の人々から注目されている街ということが伝わってきました。(現代文化学部2年 桜庭隆斗)

 六本木は人にではなく当時の時代に合わせてその様子が変わっていく。(中略)私たちが今生きているこの時代を町という形として後世に残し伝えていくと思うと、六本木という町は貴重だと理解できた。(現代文化学部2年 澤田正樹)

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ミュシャ スラヴ叙事詩『ロシアの農奴制廃止』(一部)

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ミュシャ スラヴ叙事詩『スラヴ民族の賛歌』(一部)

 日本開催の展覧会には珍しく、写真撮影可能な作品・エリアがありました。

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国立新美術館前にて

 後ろの木の赤は同時開催されていた草間彌生展の水玉模様です。

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六本木ヒルズの毛利庭園にて

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「ママン」(ルイーズ・ブルジョアによる巨大蜘蛛のオブジェ)の前で

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