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学部・研究科レポート

2017.12.06

フィールドトリップI第6回「浅草近辺を散策」実施報告

村上大輔 講師

 本年度の「フィールドトリップI」最後の行き先は、<スカイツリーから浅草を散策する>というものであった。しかしながら当日(2017年10月22日)は、なんと、関東地方に大型の台風接近!にもかかわらず、学生たちは(事前に欠席届を出した者以外)全員、集合時間の15分前にはそろっていた。流石さすがである。さすが、観光ホスピタリティコースを目指す学生たちである。実際の観光ツアーでは、観光ガイドも添乗員も、お客さんの集合時間の遅くとも「10分前」には現場に集合しなくてはならない。学生は、それをちゃんと実践していたのである。

 しかし、天霧も濃く、横殴りの雨であったこと、そして午後遅くには交通機関が乱れる可能性もあったので、予定していたルートを大幅短縮し、今回は浅草だけに絞り、短時間ながら(訪日外国人にとっての)その浅草の魅力を探ってもらった。

 以下、学生たちの感想である。

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現代文化学部1年 加藤 ひなた

 まず、私達は雷門から浅草寺を繋ぐ仲見世通りに行った。そこで有名なきびだんごや揚げ饅頭を食べた。あいにくの雨にも関わらず、外国人観光客もとても美味しそうに食べていた。そして浅草寺に着くと、本堂に入るまでの階段で多くの外国人観光客が立ち止まり写真を撮っていた。そこからは大きな門や参道などお寺を一望できるからであろう。確かに美しい。
 おみくじの場所に行ってみると、周りは外国人しかいなかった。おみくじの台には英語と中国語での説明書きがあり、外国人観光客もとても楽しそうにしていた。他にも仲見世通りでは、ちょんまげのかつらやおもちゃの刀、箸や扇子の専門店など日本を感じられる、外国人が好きそうなものが沢山あった。そして、浅草は英語や中国語表記の説明やアナウンスなどが流れていたり、観光案内では着物を着た女の人が英語の案内を見せて説明していたりと、外国人への対応もしっかりしているため、外国人観光客が多く訪れるのだと知ることができた。

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浅草のスイーツ

現代文化学部1年 佐藤 匠悟

 今回の浅草見学で一番印象に残ったことは雨でも楽しめるということです。仲見世通りを少し外れれば、屋根がある道路がたくさんありました。そこにはたい焼きや、メンチカツなどのお店があり、濡れずに食べることができます。この通りにも英語表記の看板があったりお寿司屋さんがたくさんあったりと、外国人観光客向けになっていると思いました。

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現代文化学部1年 石井 颯

 私は商店街を見て気づいたことがあります。それは外国人(主にアメリカ人)が好きそうなのは、手に残るようなお土産であり、一方、日本人が買っていた観光物資は食べ物でした。なぜこのようになったかを自分で考えるに、外国人はわざわざ遠くから来ているので手に残るような物を買っていて、日本人は浅草が都心に近いため、割といつでも来ることができ、物というよりは、一種の「フードツーリズム」(Food Tourism)になっているのかもしれないと思いました。

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台風上陸前の浅草


 そして最後に、学生たちには、駿河台大学のある飯能市と浅草の「不思議な縁」について調べておくように、と謎をかけておいた。何人かの学生が反応して、レポートに書いてくれていた。

 ...なんと、浅草寺の本堂にある秘仏の観音像は飯能市にある岩井堂観音から嵐の日に落ちて川を流れて来たものだそうだ。そして飯能市には今でも岩井堂観音が残っており、そこは浅草寺の観音像の発祥の地として今でも残っている。私はこれをはじめて知り、驚きました。機会があれば岩井堂観音に行ってみたい。(現代文化学部1年 加藤 ひなた)

 飯能の観音像は、きっとこの日のような台風の日に、流れ流れて浅草の地に落ち着いたのでしょう。飯能は都心からは遠いですが、河という自然物を媒介に、密に繋がっていたことが伺える歴史エピソードだと思います。来年度は、晴れの日にスカイツリーに登り、飯能市を皆さんで望んでみたいですね。

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