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- 大河ドラマ「豊臣兄弟!」ワンポイント解説・第12回
学部・研究科レポート
駿河台大学法学部教授・黒田基樹
本学法学部の黒田基樹教授は、日本史の中でも戦国史について研究をしており、2026年1月から始まったNHK 大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を担当しています。
時代考証とは、八津弘幸さんが書かれている脚本が出来上がるまでに、史実と脚本に違いがあるかないか、時代感が合っているかどうか、などチェックする仕事です。
第12回は、永禄12年(1569)の、本圀寺の変後の状況が取り上げられていました。秀吉の動向としては、京都奉行を務めたことが取り上げられています。
実際にも秀吉は、この時点ですでに独自の軍団を編成する重臣にまで成長していて、この時に柴田勝家や丹羽長秀らの家老とともに、京都統治を担当しました。しかも秀吉はその中心的な存在で、これから3年後の元亀3年(1572)まで、京都統治にあたっています。そのことから秀吉には、相当な行政能力があった、とみられるでしょう。
今回の最大の見所といえるのは、最後の部分で、小一郎(秀長)の正妻になるお慶が登場したことでしょう。この作品では、美濃安藤守就の娘という設定になっています。ところがこれはドラマでの創作です。小一郎初恋の直が尾張出身なので、正妻は美濃出身が好ましい、という考えによるのだそうです。
秀長の正妻は、本名は不明で、法号を慈雲院殿といった人物になります。その法名に「慶」の字が含まれていて、そこから役名のお慶が考えられました。安藤の娘と設定した時点では、慈雲院殿の出自は判明していませんでした。ところがその後に、信長の馬廻衆と推定される神戸伝左衛門尉秀好という人物の娘であることが判明しました。そのように研究というのは、日々進展していくものなのです。
秀長と慈雲院殿とのあいだには、永禄11年頃に生まれたとみられる、嫡男の与一郎がいたと推定されます。ドラマでの小一郎とお慶の出会いは、その翌年のことになりますので、与一郎がどのように扱われるのか、気になるところですね。それについてはこれからの展開を楽しみにして下さい。
また秀長と慈雲院殿のあいだには、それ以外にも、天正9年(1581)までに、「御末」という娘が生まれていたと推定されます。
このことが判明したのは、去年の夏頃で、ちょうどスタジオ見学に行った際に、お慶役の吉岡里帆さんが衣装合わせのために来られていて、直接、そのことをお伝えしました。吉岡さんは、小一郎との仲のありかたを作り上げるうえで、とても嬉しい事柄と、とても喜んでいました。「御末」がドラマでどのように扱われるのか、これも楽しみにしていて下さい。
実際にも秀吉は、この時点ですでに独自の軍団を編成する重臣にまで成長していて、この時に柴田勝家や丹羽長秀らの家老とともに、京都統治を担当しました。しかも秀吉はその中心的な存在で、これから3年後の元亀3年(1572)まで、京都統治にあたっています。そのことから秀吉には、相当な行政能力があった、とみられるでしょう。
今回の最大の見所といえるのは、最後の部分で、小一郎(秀長)の正妻になるお慶が登場したことでしょう。この作品では、美濃安藤守就の娘という設定になっています。ところがこれはドラマでの創作です。小一郎初恋の直が尾張出身なので、正妻は美濃出身が好ましい、という考えによるのだそうです。
秀長の正妻は、本名は不明で、法号を慈雲院殿といった人物になります。その法名に「慶」の字が含まれていて、そこから役名のお慶が考えられました。安藤の娘と設定した時点では、慈雲院殿の出自は判明していませんでした。ところがその後に、信長の馬廻衆と推定される神戸伝左衛門尉秀好という人物の娘であることが判明しました。そのように研究というのは、日々進展していくものなのです。
秀長と慈雲院殿とのあいだには、永禄11年頃に生まれたとみられる、嫡男の与一郎がいたと推定されます。ドラマでの小一郎とお慶の出会いは、その翌年のことになりますので、与一郎がどのように扱われるのか、気になるところですね。それについてはこれからの展開を楽しみにして下さい。
また秀長と慈雲院殿のあいだには、それ以外にも、天正9年(1581)までに、「御末」という娘が生まれていたと推定されます。
このことが判明したのは、去年の夏頃で、ちょうどスタジオ見学に行った際に、お慶役の吉岡里帆さんが衣装合わせのために来られていて、直接、そのことをお伝えしました。吉岡さんは、小一郎との仲のありかたを作り上げるうえで、とても嬉しい事柄と、とても喜んでいました。「御末」がドラマでどのように扱われるのか、これも楽しみにしていて下さい。
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今回は、吉岡里帆さんの差し入れ写真二つです。もちろん別の日。たまたまスタジオ見学に行った際、吉岡さんの収録日の確率が、けっこう高かったんです。