- トップ
- 学部・研究科レポート
- 大河ドラマ「豊臣兄弟!」ワンポイント解説はじめます!
学部・研究科レポート
駿河台大学法学部教授・黒田基樹
本学法学部の黒田基樹教授は、日本史の中でも戦国史について研究をしており、2026年1月から始まる NHK 大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を担当しています。
時代考証とは、八津弘幸さんが書かれている脚本が出来上がるまでに、史実と脚本に違いがあるかないか、時代感が合っているかどうか、などチェックする仕事です。
2026年1月4日(日)から、いよいよ大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送が開始されます。主人公は、「天下一統」を遂げた羽柴(豊臣)秀吉の弟、秀長です。物語は二人の兄弟が、天下一統を果たす過程を描いていきます。
私は同ドラマで「時代考証」を担当しています。時代考証とは、基本的には、台本の段階で、内容や台詞に関して、史実との整合性や言葉遣いなどについて検証したり、代案を示したりする役割です。場合によっては、演出部から小道具などの内容について質問されたことにお答えします。
このコーナーでは、各回の放送後(翌日午後を想定しています)に、内容の見所について、時代考証という立場から解説していきます。ドラマを見ているだけでは見逃しかねない点や、作劇でどのような史実がもとにされたのか、などについて、注目していくつもりです。さらに、ドラマ制作に関わっていたことでお話できる内容についても触れていきたいと思います。
「豊臣兄弟!」をご視聴していただいた翌日に、この解説をお読みいただくことで、ドラマの内容をさらに深く楽しめることになると思います。ぜひ、ドラマご視聴のうえでご覧下さい。
ちなみに「豊臣兄弟!」の時代考証をするにあたって、これまでに私はあらかじめ秀長について研究し、その成果をもとに刊行した著作に、以下があります。
『羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで』(角川選書)
『羽柴秀長の生涯 秀吉を支えた「補佐役」の実像』(平凡社新書)
『秀吉を天下人にした男 羽柴秀長』(講談社現代新書)
『羽柴秀長とその家臣たち 秀吉兄弟の天下一統を支えた18人』(角川選書)
『羽柴秀長と藤堂高虎』(NHK出版新書)
『羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで』(角川選書)
『羽柴秀長の生涯 秀吉を支えた「補佐役」の実像』(平凡社新書)
『秀吉を天下人にした男 羽柴秀長』(講談社現代新書)
『羽柴秀長とその家臣たち 秀吉兄弟の天下一統を支えた18人』(角川選書)
『羽柴秀長と藤堂高虎』(NHK出版新書)
ドラマでは、これらの研究成果をもとに設定されている部分が多く存在しています。そこにはこれまでの通説とは異なる部分も多くみられています。それらがどこにあたるのか、これらの著書をお読みいただくとわかることと思います。あらかじめお読みいただくことで、さらにドラマを楽しめると思います。
撮影は6月に始まり、NHK放送センターのスタジオでの撮影が開始されるまで、某スタジオで撮影が続けられていました。
これはそこに飾られていたものです。撮影現場の楽しさが伝わってきませんか?
これはそこに飾られていたものです。撮影現場の楽しさが伝わってきませんか?