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学部・研究科レポート

2025.08.26

旅行先でトラブル!?-旅行にかかわる法知識

夏休み、家族や友人たちと長期旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、日本人のパスポート保有率は約17%といわれており、海外旅行は人気が低迷しているようです。大学生になったら、夏と春に長期休暇がありますから、ぜひ海外旅行や語学研修に行って、広い世界をどんどん見て体験してほしいと思います。

わたしも国内外問わず、旅行が大好きです。しかし、旅行は計画段階はとても楽しいのですが、実際に行ってみると、これほどままならないものはない、と思うことがあります。
たとえば、北海道で「霧の摩周湖」に行ったら霧どころか雲一つなく晴れていたり、逆に香港のビクトリアピークで100万ドルの夜景を見ようと思ったら濃い霧で1メートル先も見えなかったり(しかも2回)、イタリア周遊旅行で一番楽しみにしていたカプリ島の青の洞窟に、大雨で行けなかったり……。
このように、天候や交通事情に左右されやすい、というのが、旅行の欠点であり、そして、旅行契約を複雑にします。

たとえば青の洞窟は超人気スポットで、いわゆるパック旅行にセットされていることも多いです。パンフレットにバーンと青の洞窟の写真が載っていて、メインイベントのように取り上げられています。しかし、その写真の隅に、小さく書いてあるのです。「天候によりご案内できない場合のご返金等はございません。」と。もちろん、天候はどうにもならないですから、運が悪かったと諦めるしかありません。それでもモヤモヤは残ってしまいます。

周遊のうち1か所がダメになった、ならまだいいですが、「オーロラ鑑賞」のためだけにカナダに行き、昼間は自由行動や睡眠時間、夜だけ3日間オーロラ鑑賞スポットへ連れっていってくれる、というツアーで、一度もオーロラが見られなかったらどうでしょうか。「金返せ!」と思わないでしょうか。それでも「天候に恵まれなくても返金しません」という注意書きがあったとしたら……?

まずは、旅行に行く際、わたしたち消費者も、細かい字で書かれた旅行条件をしっかりチェックしなければなりません。そのうえで、納得できるツアーに申し込むことが重要です。しかし、それ以外の点で、いざ行ってみたら全然内容が違った、旅行会社のミスで見学予約が取れていなかった、ホテルのグレードが低いところに泊まらされた、など、予期しないトラブルが起きた場合、わたしたちはどう対応すればよいでしょうか。実現できるかどうか不確かとはいえ、高額な契約ですから、やはり誠意ある対応をしてほしいですよね。帰ってから消費生活センターなどの相談機関を利用することはもちろん、自分でも、関連する法律を少しでも知っておくことが、安心につながるかもしれませんね。

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