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学部・研究科レポート

2025.07.05

映画『フロントライン』の企画・脚本・プロデュースを手がけた増本 淳氏による特別講義

映画『フロントライン』の企画・脚本・プロデュースを手がけ、これまでにも『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』など数々の人気作品を手がけてこられた増本淳さんが、メディア情報学部の専門基礎科目「メディアリテラシー」の特別講義にてご講演くださいました。『フロントライン』は、日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船での実話をもとに、未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いを描いた実写映画です。オリジナル脚本による本作は、2025年6月13日に公開され、現在も大ヒット中の話題作となっています。

講義では、「ヒット作品って何?」というテーマを中心に、映画とテレビの違いや、テレビドラマを劇場版映画として制作する際に、既存のファンと初めて見る観客のどちらに向けて作品をつくるべきか、といった点について学生に問いかけながら、わかりやすくお話しくださいました。また、「当たるコンテンツ」をつくることはさまざまな要素が複雑に絡み合うため非常に難しいとしながらも、メディアをつくる側の仕事に関心があるならば、「作り手が何を考えて作品をつくっているのか」を意識しながら、さまざまなコンテンツを見てほしいと語ってくださいました。

学生からの質問にも真摯に、そして誠実にお応えくださり、ご自身の学生時代を振り返りながら、「当時は無駄に思えても、好きで続けていたことが思ってもないタイミングで役に立ったことが何度もある。無駄かどうかは時間が経ってみないとわからない」と力強く断言されていたのが印象的でした。さらに、「新しいメディアが次々に生まれている今、皆さんはその最初の時代に社会人になっていく存在です。もちろん危ないこともたくさんあると思いますが、先が見えないからこそ面白く、可能性に満ちた道が広がっています。この時代を、どうか楽しみながらチャレンジしていってください」という熱いメッセージで講義を締めくくられました。

1年生の履修者が多いこの授業において、今回の講義は学生一人ひとりのこれからの学びや将来を考えるうえで、大きな刺激となったに違いありません。

(授業担当/特別講義企画:曽根真弘 非常勤講師)

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