多くの学校では校則が定められていますね。この「校則」ですが、守らなければならない法律的な根拠はあるのでしょうか？

学校が定めている校則ですが、「学校が校則を制定して良い」といったことを明確に規定している法律は存在しません。
しかし、裁判例では「教育目的の達成のために必要かつ社会通念に照らして合理的な範囲で校則を制定し、それを生徒に守らせる」ことは認められています。そのため、この範囲内にある校則は守らなければならないということになります。

一方で、最近よく「ブラック校則」が問題となっていますね。裁判所の見解を前提とすれば「教育目的に必要な範囲を超え、社会通念に照らして合理的ではない校則」がブラック校則に該当することになります。

このような校則は、学校が校則を制定して良いとする理由を欠くことになりますので、廃止されていくべきです。しかし、教育目的や社会通念といったものは、時代によって変化していくものです。そのため、その時々に合った内容の校則になるよう柔軟に対応されることが必要なのかもしれませんね。