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- 東京地方裁判所-学部day施設見学’24(7)
学部・研究科レポート
東京地方裁判所の刑事裁判傍聴と法廷見学等に、学生20名が参加しました。2名を除き裁判傍聴は初めてで、道路交通法違反事件(飲酒に基づく物損事故)2件を傍聴しました。1つの事件は、約60分で、検察官の冒頭陳述から判決の言渡しまで、刑事訴訟の全過程をつぶさに見ることができ、全員が聞き入っていました。終了後、同じ裁判員裁判用の法廷で、ベテランの部総括判事に傍聴した事件や刑事手続に関する質疑をして頂き、続いて、普段は立ち入りできない廷内を見学し、被告人席に座った際の緊張感を体験するなど、充実した時間を過ごしました。
参加した法学部1年次生の貫井麻妃さん(東京都立五日市高等学校出身)のメッセージを紹介します。
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印象に残っていることを教えてください私が、裁判所を見学する中で、一番印象に残った裁判官の言葉があります。後半部分で、裁判官の方から実際の実務の説明を聞く機会があり、そこで、裁判官の方が「裁判で裁かれる経験は少ない人が多い。そのため、初めての場所で、被告人は証言台に立った時に、前からは裁判官と裁判所書記官、横からは弁護士と検察、後ろからは傍聴人などのたくさんの視線が集まり、緊張してしまう。だからこそ、難しい言葉を言い換えて、被告人に伝え、被告人がしっかりと事件と向き合えるように心がけている。」との言葉を聞き、私は、裁判官とは、被告人が自身の犯してしまった出来事から目をさらさず、しっかりと受け止められるように導くお仕事なのだと感じました。
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見学をとおして考えたことは何ですか?私は、今回の東京地方裁判所の見学を通して、仕事は、さまざまな人がいて成り立っているのだと改めて感じる事ができました。裁判は、裁判が円滑に進行できるように努めている裁判所書記官、検察官と弁護士の意見を平等な立場で聞き、被告人に判断をくだす裁判官、事件の捜査から本当に犯罪行為がおこなわれていたかを証明する検察官、犯罪をした疑いのある方の法律的な知識をサポートする弁護士の方々がいて成立します。裁判所だけではなく、民間企業でも、同じようにたくさんの人々がいて、助け合ってお仕事をしています。私も、大学卒業後は、社会にでて、何かしらの職業で、仕事をする立場になります。切磋琢磨し合いながら、成長のできる環境でお仕事をしたいと思いました。
