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学部・研究科レポート

2025年4月に開幕する大阪・関西万博は、55年前の大阪万博とは異なる日本の姿を世界に示す機会です。1970年の万博は、高度経済成長を遂げて先進国の仲間入りを果たした日本の象徴でした。当時の日本は世界に向けて経済力と技術力を誇示し、未来への希望に満ちていました。
しかし、今回の大阪万博は「課題」先進国となった日本の姿を映し出しています。少子高齢化、環境問題、エネルギー問題など、先進国としていち早く様々な課題に直面した日本が、世界にどのような方向性を提示できるかが問われています。
また、万博自体の意義も変化しているように思います。かつて万博は遠い国々の文化や最先端技術を目にする貴重な機会でした。しかし、現代ではYouTube等で世界中の情報に簡単にアクセスできます。スマートフォン一つで様々な国の文化を「体験」できる時代に、「博覧」の価値はあるのでしょうか。
とはいえ、技術の発展により情報へのアクセスは容易になりましたが、実際に人々が集い、体験する場としての万博の意義は、むしろ再評価されるべきかもしれません。経済経営学部での学びは、皆さんがこうした問題を自分で考える上でも役に立つでしょう。

執筆者:経済経営学部 教授 八田真行

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