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学部・研究科レポート

2025.03.26

「大阪・関西万博」がついに開幕!スポーツと平和の未来を考える

いよいよ、4月13日から「大阪・関西万博」が開催されます。万博とは、技術や文化、物産などを展示し、未来の姿を提示する国際的なイベントです。世界各国で万博が開催されるようになって、200年弱が経ちました。過去には、蓄音機や自動車、冷蔵庫、蒸気機関、エッフェル塔、エレベーターなど、当時の人々を驚かせ、未来への期待を膨らませる発明や建築が発表されてきました。近年の万博では、最先端技術の展示だけでなく、多様な価値観を尊重し、新たなつながりや価値を創造することにも重点が置かれています。

さて、大阪・関西万博では、5月4日にUNITAR(国際連合訓練調査研究所)とJSC(日本スポーツ振興センター)が、「開発と平和のためのスポーツの推進:スポーツと外交を通じて文化を共創する」というテーマで出展します。UNITARはあまり馴染みがないかもしれませんが、れっきとした国連の一機関であり、学習や能力開発を通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す組織です。

この展示やワークショップを通じて、来場者はスポーツが社会的平等や平和の構築、環境に配慮した成長にどう貢献できるのかを学ぶことができます。今や、スポーツの価値はオリンピックなどでのメダル獲得にとどまりません。スポーツは、国を超えて人々を結びつけ、世界の発展に貢献する重要な役割を担っているのです。

大阪・関西万博には、高額な税金の投入や、閉幕後のカジノ用地転用といった問題もありますが、UNITARやJSCのような国際機関が企画するプログラムには、これからの社会の方向性を示す重要なメッセージが込められています。ウクライナ・ロシア戦争やイスラエルのガザ攻撃、アメリカの自国第一主義など、国際社会は不確実性や不寛容さを増しています。こうした時代だからこそ、スポーツが果たすべき役割について改めて考えてみることが大切なのではないでしょうか。

執筆者:スポーツ科学部准教授 乗松 優

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