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学部・研究科レポート

2025.02.25

時給いくらならアルバイトする?

「闇バイト」が社会的問題になって久しいですが、通常の雇用契約では、雇用者が業務内容、労働時間、就業場所、賃金などの労働条件を明示することが義務付けられています。特に「賃金」は、職探しをしている労働者が就業するかしないかを決める重要な要素です。労働者が就業してもよいと考える最も低い賃金を留保賃金と言います。

学生がアルバイトをする際、社会人と比べて事情はやや異なります。奨学金や親からの仕送りがある場合、アルバイトは追加的な収入源であり、留保賃金は低くなる傾向があります。例えば、埼玉県の最低賃金は時間1078円(令和6年10月1日)ですが、最低賃金に近い待遇での学生求人はしばしば見られます。

一方、学生は、勉学に将来の賃金を高くする効果があることを見落しがちです。大学生のアルバイト収入は平均6.1万円/月ですが(マイナビ「大学生のアルバイト調査(2023年)」)、例えば、資格取得の勉強をして専門性の高い職業に就けば、そうでない場合と比べて、将来の賃金にアルバイト収入以上の差が生じます。

学生のアルバイトは市場だけでなく働く本人からも「安く」評価される傾向がありますが、それがなぜなのか、大学で学んでみませんか?

執筆者:経済経営学部 講師 石川清貴

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