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学部・研究科レポート

ビデオゲームなどで対戦する「eスポーツ」は、最近よく目にする言葉になりました。本学部の学生も卒業研究などで好んで取り上げていますが、そのような場合に最初に引っかかるのはeスポーツってそもそもスポーツなの?という問題です。

「何がスポーツか」という考え方はいろいろあるのですが、遊びの要素(遊戯性)や競う要素(競技性)、そして体を使う要素(身体性)の3つが、スポーツに関係している要素だと言う場合があります。eスポーツには遊びや競う要素はあると言えそうですが、体を使っているかというとどうでしょうか。

一つの考え方として、eスポーツをチェスや将棋のような頭を使う競技とし、野球やサッカーなどの体を使う競技と分け、後者だけをスポーツだとするものがあります。

他方、頭を使う競技もスポーツでかまわないとする考え方もあります。また、頭を使う競技でも体や運動神経を十分使っていると言えそうな競技があります。逆に、オリンピック競技にもなっているスポーツの中にだって、体の使い方が控えめに見える競技がないでしょうか。

こんな風に考えて見ると、別の視点からもこの問題を考えてみたくなります。例えば、お家の方から「ゲームばっかりして」と言われて育った人は、ゲームが社会では悪いふうに取られていると感じていると思います。そういう人が、野球などのスポーツが社会でポジティブに受けとめられているのを見ると、eスポーツをスポーツと同列に語ることに違和感を受けることはありそうなことです。

スポーツとは何かという問題は簡単には答えが出るものではないですが、eスポーツはこの問題を考えるいいきっかけになりそうです。

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