- トップ
- 学部・研究科レポート
- なんとなく落ち着く空間と長居したくない空間。違いは音の響き?
学部・研究科レポート

「この部屋、落ち着くんだよな〜」とか「ここはあまり長く居たくないな〜」とか、日常生活の中でなんとなく感じることがあると思います。ではその違い、どこから来るのでしょうか。空間の大きさや色などの影響もありますが、“音の響き”も大きな要素です。
音が響きすぎる空間では、ちょっとした物音や足音がより大きく聞こえて、ザワザワした印象を受けますし、人の話し声も聞き取りにくくなります。駅のコンコースや大きなショッピングモールなどは、こういった空間が多いですね。
一方、適度な響きが設計されている空間では、小さな声でも会話ができたり、音がどこから聞こえるのか分かりやすかったりすることから、なんとなく落ち着くようです。
“音の響き”は、空間の床・壁・天井にどんな素材を使うのかで大きく変化します。コンクリートやガラス、石膏ボードや木など、表面が硬くてツルツルしている材料は音を反射させます。反対に、畳やカーペット、モコモコしたカーテンなどは音を反射しにくい、吸音性の高い材料です。ほかにも吸音のために作られた天井材もありますし、グラスウールやロックウールと呼ばれる吸音材もあります。“音の響き”は、いろいろな材料を使ってコントロールすることができるのです。
これも1つの音響デザイン。メディア情報学部で、一緒に音響を学んでみませんか?
音が響きすぎる空間では、ちょっとした物音や足音がより大きく聞こえて、ザワザワした印象を受けますし、人の話し声も聞き取りにくくなります。駅のコンコースや大きなショッピングモールなどは、こういった空間が多いですね。
一方、適度な響きが設計されている空間では、小さな声でも会話ができたり、音がどこから聞こえるのか分かりやすかったりすることから、なんとなく落ち着くようです。
“音の響き”は、空間の床・壁・天井にどんな素材を使うのかで大きく変化します。コンクリートやガラス、石膏ボードや木など、表面が硬くてツルツルしている材料は音を反射させます。反対に、畳やカーペット、モコモコしたカーテンなどは音を反射しにくい、吸音性の高い材料です。ほかにも吸音のために作られた天井材もありますし、グラスウールやロックウールと呼ばれる吸音材もあります。“音の響き”は、いろいろな材料を使ってコントロールすることができるのです。
これも1つの音響デザイン。メディア情報学部で、一緒に音響を学んでみませんか?
文章執筆:船場 ひさお(メディア情報学部 教授)