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学部・研究科レポート

FacebookやX(旧ツイッター)、Instagramなど、普段SNS(Social Network Service)と呼ばれるオンラインメディアは、私たちの生活を豊かにしてくれます。さまざまな情報が簡単に手に入ることはもちろん、限りないオンラインの世界では、自分の意思を自由に表現でき、空間的な制約を超えて多くの人とコミュニケーションの輪を広げることができます。しかし、その一方で、恐ろしいことが起きる場合もあります。匿名で活動できるSNSの陰に身を隠し、他人に対して誹謗中傷を行う人も少なくありません。
今日のスポーツ界においてもSNSは選手とファンをつなぐ重要なツールとなっています。しかし、自分と価値観が違う、(選手の負けに対して)裏切られた、気に入らないなどの、自分勝手な理由で選手に対して誹謗中傷を行う場合があります。
身近な例を一つあげると、2024年パリ五輪でのことです。ボクシング女子66kgで金メダル取ったアルジェリアのイマネ・ヘリフ選手の話です。ヘリフ選手と対戦したイタリア選手がわずか46秒で棄権したことから、ヘリフ選手の性別について疑問を抱く声があがり始めました。オンライン上では彼女に対する性的ハラスメントが起こり、彼女の心に深い傷を残しました。
日本の例として、卓球の水谷隼選手が東京五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得した直後に、自身のXにDMで「死ね」「消えろ」といった言葉が送られたと報告されています。また、国際オリンピック委員会(IOC)は、今年度のパリオリンピック期間中に、選手や関係者に向けてオンライン上で8,500件を超える誹謗中傷が確認されたと発表しました。
このように、オンライン上のSNSを通じて行われる誹謗中傷の現状は、単なる非難の域を超え、深刻な社会問題として取り上げられています。そのため、日本では2022年にスポーツ庁長官が「アスリートへのSNS等での誹謗中傷について」という長官メッセージで、誹謗中傷に対する注意喚起を行いました。また、スポーツ庁のHPには、2022年度に策定された第3期スポーツ基本計画の内容が掲示され、「スポーツを実施する者の安全・安心の確保」の項目の中に、「アスリートに対する誹謗中傷・写真や動画による性的ハラスメントの防止に関する取組」を設け、アスリートに対する誹謗中傷防止に力を注いでいます。 これから我々が共存していく上で、人と人をつないでくれるS N Sの役割はもっと大きくなると思いますが、それに見合う責任が伴うことを忘れてはいけません。
今日のスポーツ界においてもSNSは選手とファンをつなぐ重要なツールとなっています。しかし、自分と価値観が違う、(選手の負けに対して)裏切られた、気に入らないなどの、自分勝手な理由で選手に対して誹謗中傷を行う場合があります。
身近な例を一つあげると、2024年パリ五輪でのことです。ボクシング女子66kgで金メダル取ったアルジェリアのイマネ・ヘリフ選手の話です。ヘリフ選手と対戦したイタリア選手がわずか46秒で棄権したことから、ヘリフ選手の性別について疑問を抱く声があがり始めました。オンライン上では彼女に対する性的ハラスメントが起こり、彼女の心に深い傷を残しました。
日本の例として、卓球の水谷隼選手が東京五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得した直後に、自身のXにDMで「死ね」「消えろ」といった言葉が送られたと報告されています。また、国際オリンピック委員会(IOC)は、今年度のパリオリンピック期間中に、選手や関係者に向けてオンライン上で8,500件を超える誹謗中傷が確認されたと発表しました。
このように、オンライン上のSNSを通じて行われる誹謗中傷の現状は、単なる非難の域を超え、深刻な社会問題として取り上げられています。そのため、日本では2022年にスポーツ庁長官が「アスリートへのSNS等での誹謗中傷について」という長官メッセージで、誹謗中傷に対する注意喚起を行いました。また、スポーツ庁のHPには、2022年度に策定された第3期スポーツ基本計画の内容が掲示され、「スポーツを実施する者の安全・安心の確保」の項目の中に、「アスリートに対する誹謗中傷・写真や動画による性的ハラスメントの防止に関する取組」を設け、アスリートに対する誹謗中傷防止に力を注いでいます。 これから我々が共存していく上で、人と人をつないでくれるS N Sの役割はもっと大きくなると思いますが、それに見合う責任が伴うことを忘れてはいけません。