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学部・研究科レポート

2024.11.12

SNSの新しい流れ:「インスタ映え」から「素の自分」へ

SNSの普及から20年以上が経過しました。高校生の皆さんにとっては、生まれた時から存在する日常の一部かもしれませんね。

SNS登場以前、一般人が不特定多数の人々へ日常的に自己を発信する機会はほとんどありませんでした。しかし今では、オンラインで自己表現することはごく当たり前のことになっています。

特に有名なのは、「インスタ映え」という言葉まで生んだInstagramでしょう。写真を編集して「盛って」まで理想の自分や生活を演出するインスタの美学は社会現象にすらなりました。

一方、そんな「映え」文化へのアンチテーゼとして登場したのがBeRealです。このアプリは毎日ランダムな時間に通知を送り、その瞬間の写真を即座に投稿することを求めます。編集や演出の時間がないため等身大の自分を共有できるこのアプリは、「映え」の追求に疲れた若者の間で人気を集めているようです。

経済学や経営学では、相対的に希少なものに価値が生まれると考えます。その観点からは、キラキラした加工写真で世界が溢れたので、フィルタのかからない日常の価値が相対的に上がったと解釈できそうです。一方、どうすればより自然に見えるかという新たな競争がすでに始まっているようにも思われます。

原稿執筆者:経済経営学部 教授 八田真行

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