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学部・研究科レポート

2024.10.08

AIはカウンセラーになれるのか?

AI(エーアイ)という言葉、最近はいろいろな場で聞かれるようになりましたが、何の略だか知っていますか? 正解は「人工知能(artificial intelligence)」です。そのAIが最近大活躍している分野が文章の「生成(せいせい)」ですが、一歩進んで「対話型生成」として人と自然な“おしゃべり”をするようになりました。外見・年齢・声・名前など思い通りにデザインでき、いつでもどこでも話してくれて、質問すれば「答え」をくれるので、AIは最高の「話し相手」といえます。実際、著名なAI研究者がAI開発に着手したきっかけも、「あの人と話したい!」という思いだったそうです。

さて、「あの人と話したい!」という思いは、「カウンセラー」に対しても持ちます。しかし、カウンセリングは「いつでも・どこでも」ではなく決まった時間・場所でおこなうのでわざわざ会いに行かねばなりませんし、質問しても「答え」をくれない場合があります。なにより「話してもらう」というより「聴いてもらう」というのが、カウンセリングです。つまり、「話し相手」ではなく「聴いてもらう相手」として必要なのです。

しかし、例えば災害などで孤立しカウンセラーにどうしても会えない時、さまざまな理由で一歩も外に出ることができない時、AIならいつでもどこでも話せます。順番もなく、一番つらい瞬間に話せます。つまり、AIとカウンセリングが互いの良い部分で連携を組むと、それは最高のカウンセラーになるのかもしれません。密かに期待している、今日この頃です。

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