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学部・研究科レポート

むかしむかし、ドイツの小さな町に、ダスラー兄弟という靴屋さんが住んでいました。二人の作るシューズは、1936年のベルリン五輪陸上競技で4つの金メダルを獲得したオーエンス選手(USA)が履いたことで有名になりました。
第2次大戦後、兄弟はそれぞれ独立して、会社を設立しました。兄ルドルフは「プーマ」、弟アドルフは「アディダス」、後に世界的メーカーに発展した会社の源流は、ものづくりに長けたドイツ人兄弟だったのです。
プーマとアディダスの宣伝方法には大きな違いがありました。サッカーワールドカップを例に挙げると、アディダスは「出場選手の75%が着用」と、その使用率を売りにしました。一方、プーマは、「1970年ペレ(ブラジル)」、「1986年マラドーナ(アルゼンチン)」など、「大会のヒーローが使用」という点を強調しました。
今ではドイツの2大メーカーだけではなく、世界中の企業がスポーツビジネスに参戦しています。選手やメーカーのこと、ぜひ本やインターネットで調べてみてください。きっと新しい発見があると思います。
最後にクイズをひとつ。1960年ローマ五輪のマラソンで、エチオピアのアベベ選手は裸足で走って優勝しました。次の1964年東京五輪も「裸足か?」・・・と話題になりましたが、実際のレースではシューズを履いて金メダルを取りました。さて、アベベ選手の使った靴はどれだったでしょうか?
①アディダス ②プーマ ③オニツカタイガー
正解:②プーマ
原稿執筆者:経済経営学部 教授 明石 真和

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